「上手くなった」と実感できる瞬間が、治療家の原動力になる

喜びは外からではなく内から湧き上がる
臨床を重ねる中でふと訪れる、「今の矯正、うまくいった」という実感──
その瞬間、心の奥から湧き上がる喜びがあります。
この感覚は、売上や評価では得られない内発的報酬であり、施術家としての原点を思い出させてくれるものです。
その一瞬の手応えが、明日へのエネルギーに変わる
「できた!」という確信は、日々の疲れや迷いを吹き飛ばし、「もっと上手くなりたい」という意欲を引き出します。
治療家にとって最大のモチベーションは、技術成長の手応えなのです。
構造思考が導く「成長の実感」とは

処置型から構造型になり観察力と確信を育てる施術へ
構造思考とは、「何が悪いのか」「なぜその症状が出ているのか」を、構造的視点から捉える臨床の思考法です。
表面的な症状を追いかける処置型ではなく、構造的エラーにアプローチする構造型へ。
このシフトが、「できたかもしれない」という不確かな手技を、「できた」という確信へと進化させていきます。
構造を読み、エラーに気づくことが成長への第一歩
構造を観る力がついてくると、患者の身体が語りかけてくるようになります。
骨の位置、筋膜の張力、関節の遊び──こうした微細な情報を感じ取る力こそが、施術家の成長を加速させるのです。
技術の進化が、患者との信頼関係を深める理由

患者は手技ができる治療家を直感的に感じ取る
患者は専門的な知識がなくとも、
- この先生は本気だ
- 手の感覚が丁寧で安心できる
といった印象を、身体レベルで受け取っています。
信頼は「技術力」だけでなく、「その技術に対する向き合い方」によって育まれるのです。
自信は言葉ではなく手から伝わる
「この先生、できるな」それは説明の上手さや営業トークではなく、手技の質と感覚が自然と伝える信頼感。
手技が進化するほど、無言の説得力が生まれ、信頼関係はより強固になっていきます。
信頼が生まれると、治療家の人生も変わり始める

「ありがとう」が重みを持って響くとき
信頼関係の中で受け取る「ありがとう」には、特別な重みがあります。
それは「あなたの手で変わった」という、患者からの心からの評価であり、治療家としての存在意義を感じられる瞬間です。
手技が自分を支え、人を照らすものになる
技術が進化し、信頼が生まれると、治療家としての人生が安定し始めます。
迷ったとき、不安なときでも、「自分にはこの手技がある」と言える土台があること。
そして、その手で人を笑顔にできること。それが、施術家としての“幸福”そのものなのです。
技術と在り方を同時に磨く平井塾の構造思考とは

FJAが鍛えるのは「技術」ではなく「臨床思考」
平井塾のFJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)は、手技であり思考法です。
- 観察→仮説→検証→調整→再観察
という臨床の思考サイクルを回すことで、施術者自身の「感覚」と「解釈力」を高めていきます。
これは、知識や技術を足すのではなく、自分の中にある感覚を磨く教育なのです。
姿勢循環整体が育てるルーティンの哲学
もう一つの柱である「姿勢循環整体」は、技術の習熟にルーティンを取り入れる手法。
- 全身の循環を捉える観察眼
- 身体を一つのユニットとして整える感覚
- 毎回同じ型で、毎回違う反応を観る
このルーティンが、技術を日常化し、感覚の底上げにつながります。
まとめ:「成長を感じられる人生」こそ施術家の幸福

「上手くなった」と言える今を増やしていこう
売上や評価では測れない、「上手くなった」という実感。
この感覚を一つでも多く積み重ねていくことが、施術家人生の質を高めてくれます。
そしてそれは、どんなに忙しくても、構造を観察し、感覚を磨き続ける日々の中にこそ存在しています。
成長の喜びが、人を救い、自分を満たしていく
私たちの手は、人を癒すだけでなく、自分自身も支える道具です。
その手が上手くなることを喜びに変えられたなら、治療家としての人生は、信頼と幸福に満ちたものになる。
構造思考という軸をもって、自分の在り方を磨き続ける。
それこそが、平井塾が大切にする技術と哲学の教育です。
➡ この記事は全3回シリーズの第3回です。
▶ 第1回:「整体技術は“偶然”から“再現”へ──矯正の成功体験が生まれる臨床の積み重ね」
▶ 第2回:「売上と手技、どちらも妥協しない整骨院経営の新常識」
投稿者情報【平井 大樹】

株式会社美絆 代表取締役。みゅう整骨院 代表。整体教育機関ゴッドハンドへの道「平井塾」代表。柔道整復師・スポーツトレーナー。
「治療家を職業から誇りへ」を信念に、紹介だけで予約が埋まる「本物の治療家」を育てる平井塾を主宰。施術歴20年、延べ10万人以上を施術し、リピート率98.5%、新規予約は5年待ちという圧倒的な実績を持つ。
【平井塾が生まれた理由】
高校卒業後、スポーツトレーナーの世界で「本当に人の役に立ちたい」という強い想いを胸に治療家の道へ。雇われ院長時代には、1日来院数255名という日本一の実績を達成。しかし、数字を追い求める中で、本当にやりたかったこととのギャップに悩み、独立後は広告を一切使わない「紹介のみ」の治療院を確立しました。
その経験から、「技術だけでなく、患者さんの心に寄り添う在り方こそが、真のゴッドハンドへの道である」と確信。2020年から始めたセミナー事業も、広告を一切使わず、口コミだけで年間91回開催、延べ770名もの治療家が集まる場所となりました。
【平井大樹の圧倒的な実績】
私が提唱する「在り方で信頼され、結果で指名される」という哲学は、以下の圧倒的な実績によって証明できる確信しています。
- 長期継続患者数:私が施術している毎月211人の患者様のうち、5年以上継続が211名,そのうち10年以上が93名。これは、一般的な治療院が測る「初回リピート率」をはるかに超える、揺るぎない信頼の証です。当社独自の2年継続率では49.7%という圧倒的な実績を数字で証明しています。
- 独自のメソッド:FJA(ファシアティックジョイントアプローチ)や姿勢循環整体など、単なる技術ではなく、痛みの根本原因を「動きの連鎖」から見抜く独自の臨床思考モデルを確立しています。
- 全国規模の実績:東京、大阪、横浜、宮崎など全国9社の整骨院グループで社員研修を担当。組織の課題に客観的に向き合い、治療家として誇りを持って働ける社員を育成しています。
- 安定した組織運営:私が経営する院のスタッフ定着率は平均7年以上。これは、理念と実践が一致したマネジメントの証明です。
「在り方で信頼され、結果で指名される」
平井塾は、技術と人間性の両輪を磨き、治療家として誇りを持って生きる仲間を増やすことを目標としています。このブログが、あなたの治療家人生を変える一歩となれば幸いです。