「数字が苦手」でも経営はできるのか?

経営不安の背景にある数字コンプレックス
整骨院を経営していると、「売上」「リピート率」「広告費対効果」など、数字に追われる場面が多くなります。しかし、中には「数字が苦手」「分析ができない」と感じている院長も多いのが現実です。その結果、「経営に向いていないのでは」と悩むことも。しかし、実はその感覚こそが強みになるのです。
数字に強くなろうとする前に必要な視点とは
もちろん、数字を把握することは大切です。ただし、「数字に強くなる」ことよりも先に、「数字の奥にある人の行動や感情を読み取る力」を養うことが、整骨院経営では重要です。数字を追うよりも、人を観ることができる院長は、患者やスタッフとの信頼を積み重ねていくことができます。
整骨院経営における本当の指標とは何か
来院数や売上だけでは、本当の経営状態は見えません。重要なのは「この患者さんはなぜ戻ってきたのか?」「スタッフはなぜこの行動を取ったのか?」といった、行動の背景にある信頼の構造を読み取れるかどうかです。それこそが、経営者としての真の観察力です。
整骨院の売上を決めるのは「信頼の蓄積量」

再来・紹介は感情の共鳴から生まれる
リピートや紹介は、技術や説明力だけではなく、「この先生になら任せたい」「ここに通いたい」と感じてもらえるかどうかで決まります。その感情の背景にあるのが“信頼の蓄積”です。つまり、売上は「信頼の量」に比例するのです。
ファン化は感性ではなく再現できる技術
ファンを増やすにはセンスが必要だと思われがちですが、実は再現性のある技術です。問診・接遇・LINE対応といった場面に「患者さんに信頼される関わり方」の型を持つことで、誰でも一定の成果を出すことができます。
「目に見えない成果」に気づける経営者になる
数字に出ない空気感や関係性の質に気づける経営者は、組織全体を健やかに育てることができます。「売上が上がっているのに現場がギスギスしている」といった不調を、未然に察知する感覚こそが、真の経営力です。
信頼構築を現場で可視化する3つのポイント

① 接遇・LINE・空気感=非言語の信頼資産
施術中の会話や受付対応、LINEの返信に宿る心地よさこそが、患者の信頼を育てる要素です。これらは目に見えませんが、継続的に来院する理由の大半を占めています。
② 「共感」と「継続」がスタッフ評価の基準になる
技術の高さだけではなく、「共感力」「継続的な信頼関係を築ける力」を育てることが、院のブランドを高めます。スタッフ評価にも、こうした人間力の視点を取り入れることで、チーム全体の質が上がります。
③ 現場の観察力を育てる問いかけと内省ルーティン
「なぜこの患者さんは笑顔で帰っていったのか?」「どの対応が印象に残ったのか?」といった問いかけを、終礼やミーティングで日常化する。これにより、現場スタッフの観察力と感性が育ちます。
数字が苦手な院長こそ強みになる理由

感覚で患者の変化に気づける=臨床に強い
数字に頼らず、患者の声・表情・雰囲気から変化を感じ取れる力は、施術家として大きな強みです。治療効果の微細な変化にも敏感に反応できる感性は、患者の信頼を深める大きな武器です。
スタッフとの信頼関係を築きやすい特性
数字で詰めるのではなく、日々の声かけや共感によってスタッフを導くスタイルは、安心感と一体感を生みます。これが結果として、離職防止や院内の一体感につながります。
感性と構造思考を併せ持つ経営者が育つ未来
感覚的な強みを持つ院長が、平井塾で構造思考を身につけることで、「感じる」×「仕組む」が両立した強い経営者へと成長します。これが、平井塾が目指す構造思考型治療家の姿です。
平井塾が大切にしている「信頼経営の哲学」

FJA:構造エラーを対話で整える思考手技
FJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)は、力任せの調整ではなく、観察と対話から構造を整える技術です。患者の声や身体の反応を感じる力が求められます。
姿勢循環整体:患者と繋がる感覚を育てるルーティン
姿勢循環整体は、「施術を通して信頼を蓄積する」ことに重点を置いたルーティン施術です。施術者が感じる力を磨くことで、患者は「この人に任せたい」と思えるようになります。
「教育は再現性のある信頼構築」をゴールにする
平井塾の教育は、「信頼を生む行動」を再現性のある形で育てることを目的としています。感覚で終わらせず、誰でも実践できる仕組みに昇華させることが、現場を変える鍵です。
まとめ:経営の本質は信頼の仕組み化にある

- 数字に強くなくても、信頼構築という視点があれば経営はできる
- 接遇・観察・問いかけなど、日常の信頼行動が売上につながる
- 感性をベースに構造思考を取り入れることで、再現性あるチーム経営が可能になる
信頼は、育てることができる。だから、誰でも経営を楽しめる。
信頼を仕組みに変える平井塾の教育を体験しませんか?

▶︎ FJA:細部の観察から信頼関係を築く基礎アプローチ
▶︎ 姿勢循環整体:感じることを日常化する施術ルーティン
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関連記事はこちら
- STEP1:新人教育とファン視点 → 整骨院経営は“ファン化”で安定する
- STEP2:理念浸透と問いかけ設計 → 経営者の想いが届かない理由
- STEP3:感覚と構造思考 → 数字が苦手な院長こそ成功する
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投稿者情報【平井 大樹】

株式会社美絆 代表取締役。整体教育機関ゴッドハンドへの道「平井塾」代表。柔道整復師・スポーツトレーナー。
「治療家を職業から誇りへ」を信念に、紹介だけで予約が埋まる「本物の治療家」を育てる平井塾を主宰。施術歴20年、延べ10万人以上を施術し、リピート率98.5%、新規予約は5年待ちという圧倒的な実績を持つ。
【平井塾が生まれた理由】
高校卒業後、スポーツトレーナーの世界で「本当に人の役に立ちたい」という強い想いを胸に治療家の道へ。雇われ院長時代には、1日来院数255名という日本一の実績を達成。しかし、数字を追い求める中で、本当にやりたかったこととのギャップに悩み、独立後は広告を一切使わない「紹介のみ」の治療院を確立しました。
その経験から、「技術だけでなく、患者さんの心に寄り添う在り方こそが、真のゴッドハンドへの道である」と確信。2020年から始めたセミナー事業も、広告を一切使わず、口コミだけで年間91回開催、延べ770名もの治療家が集まる場所となりました。
【平井大樹の圧倒的な実績】
私が提唱する「在り方で信頼され、結果で指名される」という哲学は、以下の圧倒的な実績によって証明できる確信しています。
- 長期継続患者数:私が施術している毎月211人の患者様のうち、5年以上継続が211名,そのうち10年以上が93名。これは、一般的な治療院が測る「初回リピート率」をはるかに超える、揺るぎない信頼の証です。当社独自の2年継続率では49.7%という圧倒的な実績を数字で証明しています。
- 独自のメソッド:FJA(ファシアティックジョイントアプローチ)や姿勢循環整体など、単なる技術ではなく、痛みの根本原因を「動きの連鎖」から見抜く独自の臨床思考モデルを確立しています。
- 全国規模の実績:東京、大阪、横浜、宮崎など全国9社の整骨院グループで社員研修を担当。組織の課題に客観的に向き合い、治療家として誇りを持って働ける社員を育成しています。
- 安定した組織運営:私が経営する院のスタッフ定着率は平均7年以上。これは、理念と実践が一致したマネジメントの証明です。
「在り方で信頼され、結果で指名される」
平井塾は、技術と人間性の両輪を磨き、治療家として誇りを持って生きる仲間を増やすことを目標としています。このブログが、あなたの治療家人生を変える一歩となれば幸いです。