整骨院は「売上を上げる教育」だけでは危険!院長が自由を取り戻す理念教育のすすめ

売上教育のみでは危険!整骨院は理念経営を軸に行うことを強く進めている平井先生の姿

なぜ「売上教育」だけだと整骨院の経営者は疲弊するのか?

本記事は「スタッフ教育シリーズ第3回(最終回)」です。

まだ前回までを読んでいない方はこちらから

・第1回:整骨院スタッフ教育の落とし穴

・第2回:スタッフ教育も臨床と同じ

シリーズ全体まとめはこちら → スタッフ教育完全ガイド

スタッフに強く言えない院長が増えている現状

「このスタッフ、売上は作ってくれるけど…最近言うことを聞かなくなってきた」

そんな悩みを抱える院長は少なくありません。

数字を出しているスタッフに注意をすると、「なんで自分が怒られるのか」と反発されたり、最悪辞めてしまうリスクがある。

結果として、院長がスタッフにビクビクしながら経営を続けるという逆転現象が起きています。

整骨院で短期的な数字を追う教育の落とし穴

新人教育=売上を作る力、と考える院は多いでしょう。

クロージングトーク、単価アップ、回数券の提案。

これらは確かに数字を動かしますが、それだけを教えていると「売上さえあれば正しい」という自己流スタッフを生み出してしまいます。

経営者が支配される逆転現象の正体

本来は院長が経営を主導する立場ですが、売上を持っているスタッフが力を握ると、院長が経営を支配される状態になります。

これは単なる「人材の問題」ではなく、教育設計そのものの欠陥なのです。

スタッフ教育と経営者の自由の関係性

スタッフが理念を理解していないと院長は縛られる

理念を伝えていない状態では、スタッフは「自分のやり方」で判断します。

すると、院長は毎回「これはOKなのかNGなのか」を説明し続けなければならず、どんどん自由を失っていきます。

「売上優先」から「理念優先」へ軸を変える意味

教育の軸を「売上」から「理念」に変えるだけで、経営者の自由度は格段に上がります。

理念という共通言語があることで、スタッフは自分勝手に動くのではなく、組織として同じ方向に進めるようになります。

自由に経営できる院長が持っている教育の仕組み

自由に経営している院長に共通するのは、スタッフ教育が仕組み化されていることです。

特に「理念教育の型」を導入している院は、指導がぶれず、経営者自身がストレスから解放されています。

理念教育が院長を解放する3つの理由

理念があると注意や指導が個人攻撃にならない

「理念に照らしてどうか?」で判断できるため、注意や指導が個人の好みや感情に左右されません。

結果としてスタッフも受け入れやすく、院長は安心して指導できるようになります。

共通の価値観があるからスタッフが自律的に動く

理念を共有すると、スタッフは「この場合、どう判断すべきか」を自分で考えられるようになります。

院長が細かく指示を出さなくても、自律的に動ける環境が生まれます。

院長自身の判断もシンプルになり迷いが減る

理念を教育の軸にすると、院長自身も判断がシンプルになります。

「これは理念に沿っているかどうか」で考えれば迷わなくなるのです。

実践!理念教育の型づくり

理念を言語化して伝えるステップ

まずは「院は何を目指しているのか」「治療家としてどうあるべきか」を明文化することから始めましょう。

あいまいなままでは、スタッフに伝わりません。

日常のルーティンに理念を落とし込む方法

理念は研修だけでなく、日々のミーティングや朝礼で繰り返し確認することで浸透します。

「今日は理念のこの部分を実践できたか?」と振り返るだけでも効果は大きいです。

経営者自身が理念を体現する仕組み化

最も強力な教育は「背中を見せること」です。

院長自身が理念に沿った行動を徹底することで、スタッフは自然にその姿勢を学んでいきます。

事例|理念教育を導入した院長が得た「自由」

5つのポイントを電球で表している

スタッフに振り回されていた院長が経営に集中できるようになった例

ある院では、売上を上げるスタッフが自己流に走り、院長は注意できずに疲弊していました。

理念教育を導入したことで「売上はあるが方針に従わない」状態が解消され、院長が経営に集中できるようになりました。

理念教育でリーダーシップを取り戻した事例

「スタッフに遠慮して経営判断ができない」状態だった院長が、理念教育を軸に据えたことで、再びリーダーシップを発揮できるようになりました。

結果として売上も安定し、経営がラクになった院の変化

理念教育は「売上を犠牲にする教育」ではありません。

むしろ、スタッフが方針に沿って動くことで組織が安定し、売上も長期的に安定するのです。

平井塾の教育哲学が示す「自由を生む型」

臨床と同じく教育も「処置型」から「構造思考型」へ

臨床で「痛みを取る処置型」から「原因を見抜く構造思考型」にシフトするように、教育も「売上処置型」から「在り方構造思考型」に変える必要があります。

FJA・姿勢循環整体に通じる型の力を教育に応用する

FJAや姿勢循環整体は、再現性のある「型」があるから誰でも上達できます。

同じように理念教育も「型」を持つことで、組織全体に安定をもたらします。

理念教育を経営のインフラにするという考え方

教育は単なる人材育成ではなく、経営を支えるインフラです。

理念教育を導入することで、経営者が安心して自由に動ける土台が整います。

まとめ|経営者が自由になるために必要な教育の視点

「売上教育」だけでは経営者は自由になれない

売上教育に偏ると、スタッフに支配され、院長が自由を失います。

理念教育を導入することで院長もスタッフも安心できる

理念教育は院長を解放し、スタッフを自律的に育てる教育です。

双方に安心感が生まれるのが最大のメリットです。

平井塾で学ぶ「理念教育の型」で、自由な経営を実現しよう

平井塾では、臨床技術と同じく「理念教育」にも再現性ある型を提供しています。

「売上教育」に偏らず「理念教育」を導入することで、院長が自由に経営できる環境をつくりましょう。

本記事は「スタッフ教育シリーズ」の一部です。

続きはこちらからご覧ください:

• 第1回:整骨院スタッフ教育の落とし穴

• 第2回:スタッフ教育も臨床と同じ

• 第3回:「売上を上げる教育」だけでは危険!

• まとめ記事:スタッフ教育完全ガイド

投稿者情報【平井 大樹】

株式会社美絆 代表取締役。整体教育機関ゴッドハンドへの道「平井塾」代表。柔道整復師・スポーツトレーナー。

「治療家を職業から誇りへ」を信念に、紹介だけで予約が埋まる「本物の治療家」を育てる平井塾を主宰。施術歴20年、延べ10万人以上を施術し、リピート率98.5%、新規予約は5年待ちという圧倒的な実績を持つ。

【平井塾が生まれた理由】

高校卒業後、スポーツトレーナーの世界で「本当に人の役に立ちたい」という強い想いを胸に治療家の道へ。雇われ院長時代には、1日来院数255名という日本一の実績を達成。しかし、数字を追い求める中で、本当にやりたかったこととのギャップに悩み、独立後は広告を一切使わない「紹介のみ」の治療院を確立しました。

その経験から、「技術だけでなく、患者さんの心に寄り添う在り方こそが、真のゴッドハンドへの道である」と確信。2020年から始めたセミナー事業も、広告を一切使わず、口コミだけで年間91回開催、延べ770名もの治療家が集まる場所となりました。

【平井大樹の圧倒的な実績】

私が提唱する「在り方で信頼され、結果で指名される」という哲学は、以下の圧倒的な実績によって証明できる確信しています。

  • 長期継続患者数:私が施術している毎月211人の患者様のうち、5年以上継続が211名,そのうち10年以上が93名。これは、一般的な治療院が測る「初回リピート率」をはるかに超える、揺るぎない信頼の証です。当社独自の2年継続率では49.7%という圧倒的な実績を数字で証明しています。
  • 独自のメソッドFJA(ファシアティックジョイントアプローチ)や姿勢循環整体など、単なる技術ではなく、痛みの根本原因を「動きの連鎖」から見抜く独自の臨床思考モデルを確立しています。
  • 全国規模の実績:東京、大阪、横浜、宮崎など全国9社の整骨院グループで社員研修を担当。組織の課題に客観的に向き合い、治療家として誇りを持って働ける社員を育成しています。
  • 安定した組織運営:私が経営する院のスタッフ定着率は平均7年以上。これは、理念と実践が一致したマネジメントの証明です。

「在り方で信頼され、結果で指名される」

平井塾は、技術と人間性の両輪を磨き、治療家として誇りを持って生きる仲間を増やすことを目標としています。このブログが、あなたの治療家人生を変える一歩となれば幸いです。