「肩こり」と「五十肩」はどう違う?見分け方と対処法を整体師が解説

「肩こりだと思っていたら、ある日腕が上がらなくなった」
「湿布を貼っても、肩の奥の痛みが取れない」

そんな経験はありませんか?
一見よく似た症状に見える「肩こり」と「五十肩」ですが、実は原因も対処法もまったく違うものです。

多くの方がこの2つを混同し、
「マッサージで良くなると思っていたのに、かえって痛みが強くなった」
「放置していたら腕が動かなくなった」
といったケースも少なくありません。

整形外科では「肩こり」は筋肉の緊張、「五十肩(肩関節周囲炎)」は関節包の炎症として区別されます。
しかし、整体の現場では、単なる局所の問題ではなく体全体の構造の乱れがこれらの症状を引き起こしていることが多く見られます。

平井塾では、20年以上・10万回以上の臨床経験を持つ平井先生のもと、「構造思考型」の整体理論を実践しています。
痛みのある部分だけでなく、体全体を一つのユニットとしてとらえ、ファシア(筋膜)・関節・神経・循環のすべてから痛みの原因を読み解く。
それが、平井塾の考える根本から治す整体です。

この記事では、「肩こり」と「五十肩」の違いをわかりやすく整理しながら、自分の症状を見極めるセルフチェック方法や、それぞれに合った正しいケアの考え方をお伝えします。

さらに後半では、「構造から診る整体」だからこそ分かる、痛みのメカニズムと改善のアプローチについても紹介します。

この記事でわかること

  • 「肩こり」と「五十肩」の違いと見分け方
  • 自分の症状がどちらか判断するセルフチェック法
  • 整体的に見た原因構造と正しいケアの方向性
  • 平井塾のFJA・姿勢循環整体による改善の考え方

肩の痛みや重さに悩んでいる方にとって、
この記事が「安心して体を理解するための第一歩」になれば幸いです。

目次

はじめに|「肩こり」と「五十肩」は同じではありません

多くの人が混同している肩の痛みの正体

「肩が重い」「腕が上がらない」「動かすと痛い」。
どれも肩の症状ですが、その原因や体の状態はまったく違います。

多くの方が最初は「肩こりかな?」と思い、マッサージや湿布で様子を見ることが多いのですが、実はその痛みが「五十肩」へ進行しているサインであることも少なくありません。

特に注意が必要なのは、

  • 寝ているときや朝方にズキッと痛む
  • 腕を上げる、背中に回すと強い痛みがある
  • 時間が経っても改善しない
    といったケース。

これらは単なる筋肉疲労ではなく、肩関節包や周囲の組織に炎症や癒着が起きている可能性があります。

一方で、同じ「肩の不快感」でも、

  • 首や背中のコリを感じる
  • デスクワークで重だるくなる
  • 温めると楽になる
    といった場合は、典型的な肩こり(筋緊張性の症状)です。

このように、「痛みがある=五十肩」とは限らず、逆に「軽いコリだと思って放置していたら五十肩だった」というケースも多いのです。

整体師の視点から見る「似て非なる2つの症状」

整体の視点から見ると、肩こりと五十肩は「起こっている場所」も「体の反応」も異なります。

肩こりは、首から肩、背中にかけての筋肉が硬くなり、血流が悪くなることで重だるさ張りが出る状態。
多くの場合、長時間の姿勢やストレスが原因です。

それに対して五十肩は、肩の関節を包む「関節包」やその周囲の膜(ファシア)が炎症を起こし、関節自体の動きが制限される状態です。
いわば「構造的な動きの停止」が起こっているのです。

つまり、

  • 肩こり=表層の筋肉の問題(循環・姿勢・緊張)
  • 五十肩=関節・膜・神経の問題(構造・炎症・可動域制限)

というように、体の深さと構造レベルがまったく違うのです。

平井塾では、この「どこで体が止まっているのか」を正確に見極めることを重視しています。
FJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)という手技では、体を表面から深部まで触診し、筋肉・関節・ファシア・神経のどの層に問題があるのかを丁寧に見抜いていきます。

一見似ている「肩こり」と「五十肩」でも、触れ方・観察の仕方・アプローチの方法はまったく異なるのです。

平井塾が大切にする「構造思考」とは

平井塾の整体では、体を部分ではなく「全体の構造」として捉えます。

肩の痛みを見ていても、原因は背骨や肋骨、骨盤など、離れた部位のゆがみや動きの悪さに潜んでいることが少なくありません。

たとえば、猫背姿勢が続いて胸郭が固まると、肩甲骨の動きが制限され、結果的に肩関節に負担がかかります。
つまり、「肩が悪い」のではなく、肩に負担をかけてしまう構造ができてしまっているのです。

この「構造思考」の視点を持つことで、痛みの本質を見誤らず、再発しない体づくりへ導くことができます。

「肩こり」と「五十肩」の違いを整理しよう

肩こりとは?筋肉の緊張と血流の問題

肩こりとは、首から肩、背中にかけての筋肉が硬くなり、血流や神経の流れが悪くなることで起きる不快感や痛みのことを指します。

主な原因は、

  • 長時間のデスクワークやスマホ操作
  • 姿勢の崩れ(猫背・巻き肩)
  • 精神的ストレス
  • 眼精疲労や冷え

といった生活習慣による慢性的な筋緊張です。

筋肉が緊張すると、血液が十分に流れず、酸素が行き届かないため、疲労物質(乳酸など)がたまりやすくなります。
この状態が続くことで「重だるい」「首から肩が張る」「頭痛がする」といった症状が出てきます。

平井塾の視点から見ると、肩こりは「構造の偏り」が原因のひとつ。
たとえば、胸郭(肋骨まわり)が固まると呼吸が浅くなり、肩の筋肉が常に緊張して酸欠状態になります。

つまり、肩こりの根本改善には、筋肉をもみほぐすだけでなく、呼吸と姿勢を整えることが大切なのです。

五十肩とは?関節包の炎症と構造の問題

一方、五十肩(正式名称:肩関節周囲炎)は、関節を包む「関節包」という膜に炎症や癒着が起きている状態を指します。

年齢的な変化や姿勢の崩れ、長年の負担などにより、肩関節の動きが制限され、「上げると痛い」「回せない」「寝ると痛い」などの症状が現れます。

炎症があるため、肩こりのように動かせば楽になるとは限りません。
むしろ、無理に動かすと悪化することもあります。

特徴的なのは、

  • 夜や寝起きに強い痛みが出る(夜間痛)
  • 腕を上げたり背中に回す動作ができない
  • 数ヶ月〜1年以上続くことがある

というように、「痛みの強さ」と「期間の長さ」が顕著であることです。

平井塾の臨床では、この五十肩を動かない構造の問題としてとらえます。
炎症そのものよりも、「なぜその部位に負担が集中したのか?」という原因構造を探ることが重要です。

FJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)を用いると、関節だけでなく筋膜・神経・骨格の関係性が読み解けるため、どこで動きが止まっているのかを正確に把握できます。

痛みの出方・動かせる範囲・期間の違いを比較

「肩こり」と「五十肩」は、痛みの感じ方や出るタイミング、動きの制限に明確な違いがあります。
以下の表で整理してみましょう。

項目肩こり五十肩
主な原因筋肉の緊張・血流の悪化関節包の炎症・癒着
痛みの場所首・肩・背中の表層部肩の奥・関節周囲
痛みの特徴重だるい・張る感じズキズキ・鋭い痛み
痛みのタイミング長時間同じ姿勢後・疲労時夜間・寝起き・動作時
動かせる範囲動かせる(重い)動かせない(可動制限)
持続期間数日〜数週間数ヶ月〜1年以上
改善の方向性血流を促し、筋肉を緩める構造のエラーを整え、動きを再構築する

こうして見比べると、「肩こり」は表面的で一時的な緊張、「五十肩」は構造的で長期的な制限という違いがはっきり分かります。

表でわかる!肩こりと五十肩の違いチェックリスト

最後に、自分がどちらのタイプかを判断するための簡単なチェック項目を紹介します。

肩こりの特徴

  • デスクワークが多く、姿勢が悪い
  • 肩や首が常に重い・だるい
  • 温めると少し楽になる
  • 肩を回すとゴリゴリ音がする
  • 動かすこと自体はできる

五十肩の特徴

  • 腕を上げると強い痛みがある
  • 夜寝ているとズキズキする
  • 背中に手が回らない
  • 洗濯物を干す・髪を結ぶのが辛い
  • 長期間(数ヶ月)改善しない

もし五十肩の項目が多く当てはまる場合は、無理に動かしたりマッサージするのではなく、構造的な改善を目的とした整体や医療機関への相談が安全です。

あなたの症状はどっち?セルフチェック法

① 腕を上げる・背中に回す動作での違い

まずは、鏡の前で腕を上げる・背中に回す動作をしてみましょう。

肩こりの場合

腕を上げたり、背中に回すことは可能です。
ただし「重い」「張る」「詰まるような感覚」があり、動かした後にスッと軽くなることも多いです。
これは筋肉の血流が滞っていた状態で、動かすことで循環が改善する典型的な肩こりの反応です。

五十肩の場合

動かそうとすると途中で痛みが強く出て止まることが特徴です。
「ある角度を超えるとズキッと痛い」「上がる範囲が限られる」という場合、肩関節包やその周囲の膜(ファシア)が癒着している可能性があります。

ポイントは、「動かしたいのに動かせない」感覚。
これは筋肉のコリではなく、関節構造の動きが止まっているサインです。

② 痛むタイミング(動かすと痛い/じっとしてても痛い)

痛みが出るタイミングでも、両者にははっきりした違いがあります。

肩こりの場合

同じ姿勢を続けたときや、作業後などに「重だるい」「張る」感じが出ます。
じっとしていると悪化し、動かすと少し楽になる傾向があります。
つまり、筋肉を動かさない時間が長いほど症状が強くなるのです。

五十肩の場合

動かしていないときでも、夜間や寝起きにズキズキと痛むのが特徴です。
これは炎症や血行不良が関節内部で起きているためで、安静時にも痛む(夜間痛)のは典型的な五十肩のサインです。

特に「寝返りで痛くて目が覚める」「朝一番がつらい」という方は、肩だけでなく体の循環バランス(特に胸郭の動き)が崩れている場合が多く見られます。

③ 痛みの場所と性質(重だるい/ズキズキ)

痛みのを感じ取ることも、判断のヒントになります。

感じ方肩こり五十肩
痛みの性質重い・張る・だるいズキズキ・刺すように痛い
痛みの深さ表面(筋肉)深部(関節・膜)
痛みの範囲広い(首〜肩〜背中)狭い(肩の奥・腕のつけ根)
改善のきっかけ動かす・温める安静・構造を整える

肩こりは「循環を良くすれば和らぐ痛み」、五十肩は「構造を整えないと取れない痛み」。
この違いを理解することで、マッサージで良くなるのか、整体が必要なのかが判断しやすくなります。

セルフチェックの結果から考えられるタイプ別アドバイス

肩こりタイプ

  • 日常生活で姿勢や呼吸を意識するだけで改善しやすい
  • 定期的なストレッチや入浴で血流を促すのが効果的
  • デスクワークの方は、1時間に一度“肩甲骨を動かす”習慣を

五十肩タイプ

  • 無理なストレッチや自己流マッサージはNG
  • 炎症期は冷却・安静を優先し、
    痛みが落ち着いてきたら整体で構造の調整を行うのが理想
  • 痛みが強い場合は、整形外科で炎症の有無を確認することも大切

平井塾の視点|「見分けること」は自分の体を理解すること

平井塾では、肩こりと五十肩の違いを「症状名」で分けるのではなく、どこで構造が止まっているかを見極めることを大切にしています。

肩こりの奥に「動かない関節」が潜んでいることもあれば、五十肩の表面に「慢性的な筋緊張」が重なっていることもあります。
つまり、どちらも体の声であり、敵ではありません。

自分の体の仕組みを理解し、今どんな状態なのかを正しく把握すること。
それが、痛みを恐れずに前向きに向き合う第一歩です。

肩こりと五十肩、それぞれの原因と背景

肩こりは「姿勢」と「呼吸」の崩れから始まる

肩こりの原因は、単に「肩の使いすぎ」ではありません。
現代の多くの人は、長時間のデスクワークやスマホ操作によって、姿勢の崩れと呼吸の浅さが慢性化しています。

猫背や巻き肩になると、胸の前側の筋肉(大胸筋・小胸筋)が縮み、肩甲骨が外側に引っ張られます。
その結果、首から肩にかけての筋肉が常に引き伸ばされたまま緊張し、血流が滞ってしまうのです。

また、呼吸が浅くなると、
酸素が十分に筋肉に行き渡らず、乳酸などの疲労物質が蓄積します。
これがいわゆる肩の重だるさ頭痛を伴うコリの正体です。

整体的に見れば、肩こりは「肩の筋肉が悪い」のではなく、姿勢の崩れによって全身のバランスが崩れている状態
平井塾では、このような慢性症状を「構造のゆがみが起点」としてとらえ、FJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)で筋膜・関節・神経の流れを整えることを重視しています。

正しい姿勢と深い呼吸が戻ると、筋肉が自然に緩み、血流が回復し、肩こりの根が静かに消えていきます。

五十肩は「構造のエラー」と「循環不全」から起こる

五十肩は、炎症や加齢だけでなく、構造的な動きの停止が背景にあります。

肩関節は非常に複雑な関節で、上腕骨・肩甲骨・鎖骨・肋骨が連動して動くことでスムーズな運動が成り立っています。
しかし、このどれか一つでも動かなくなると、他の部分に負担が集中し、関節包に炎症が起きやすくなります。

特に、

  • 背骨や肋骨の硬さ
  • 胸郭(胸の動き)の制限
  • 骨盤のねじれ
    などがあると、肩の動きが部分的にロックされた状態になります。

これが長期間続くと、関節内で滑走不全(関節がスムーズに動かない状態)が起こり、筋膜や腱が癒着して「動かそうとすると痛い」状態になるのです。

また、姿勢の崩れにより血流やリンパの流れが滞ると、酸素や栄養が関節に届かず、炎症が長引きやすくなります。
この「構造と循環の悪循環」が、五十肩を慢性化させる最大の要因です。

平井塾のアプローチでは、FJAで細部の構造エラーを見つけ、姿勢循環整体で全身の血流・リンパ・神経の流れを整えることで、肩の動きと回復力を同時に高めていきます。

同時に併発するケースもある?見逃しがちな体のサイン

実は、「肩こりと五十肩が同時に起きている」ケースも少なくありません。

たとえば、デスクワークで肩こりが慢性化している人が、急に腕を上げる動作をしたり、冷えやストレスで血流が悪化したとき、そのまま関節包に炎症が広がり五十肩に移行することがあります。

逆に、五十肩が改善してきたタイミングで、今度は筋肉が固まって「肩こり」が出るケースもあります。
これは、構造が変わる過程でバランスを取り戻そうとしている反応です。

痛みの性質が変化しても、焦らず体の変化として受け止めることが大切。
その都度、どこが動いていないのかを観察することで、より深いレベルでの改善につながります。

平井塾では、痛みの強弱に一喜一憂するのではなく、「構造の流れが整っているか」を基準に回復を判断します。
これにより、症状の波があってもブレずに治癒プロセスを進められるのです。

整体で考える構造から見た違いとは

肩こり=筋肉の表層の緊張、五十肩=深部の構造の停止

整体の視点から見ると、「肩こり」と「五十肩」はまるで別の層で起こっている現象です。

  • 肩こり:筋肉の表層が硬くなり、血流が悪化している状態
  • 五十肩:関節の深部、つまり構造そのものが動かなくなっている状態

たとえば、肩こりは「筋肉のロック」。
長時間同じ姿勢をとることで筋肉が固まり、浅い層の血流が滞って痛みや重さを感じます。

一方、五十肩は「関節のロック」。
関節包や筋膜(ファシア)が炎症や癒着を起こし、深い層の動きが止まってしまうことが根本原因です。

つまり、肩こりは筋肉を動かすと楽になるのに対して、五十肩は動かすと痛いという真逆の反応を示します。

この違いを見極めずに、五十肩に対して強いマッサージやストレッチを行うと、かえって炎症を悪化させてしまうこともあります。

平井塾では、まずどの層で問題が起きているか「浅い筋肉の緊張」なのか、「深部の構造停止」なのかを丁寧に触診し、手技を変えていくのが基本です。

FJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)で見抜く細部の違い

平井塾のFJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)は、筋肉を「もむ」のではなく、体の動きを聴く手技です。

施術者の手の感覚を使って、筋膜(ファシア)・関節・神経など、体のどの層で動きが止まっているのかを感じ取りながら、その方向を整えていきます。

たとえば、肩こりでは筋膜が縮みすぎて「引っ張られている感じ」があり、五十肩では関節包がねじれて「動きが閉じている感じ」があります。
FJAではこの微細な違いを構造の言語として読み取り、体が自然に動きたがっている方向へ誘導します。

力で押すのではなく、「体と対話する手」でアプローチすることが、組織に安全で、なおかつ深く届く調整につながるのです。

姿勢循環整体で全身の連動を回復させる重要性

肩こりも五十肩も、肩だけを見ていては根本的な改善にはつながりません。
なぜなら、肩は常に背骨・肋骨・骨盤との連動の中で動いているからです。

たとえば、
背中が丸まる(猫背)→ 肋骨が下がる → 肩甲骨が動かない → 肩関節が詰まる
という流れで、痛みが生まれているケースが非常に多く見られます。

そこで、FJAで細部の構造を整えたあとに行うのが、平井塾のもう一つの手技、姿勢循環整体です。

この手技は、

  • 姿勢の軸を整え、
  • 背骨・肋骨・骨盤の動きを回復させ、
  • 血流・リンパ・神経の循環を促す

ことで、体全体を動ける構造に戻します。

結果として、肩だけを施術していないのに、「肩が軽くなった」「朝の痛みが減った」といった変化が現れます。

これは、局所を変えるのではなく、全体の構造と流れを再構築するという平井塾の哲学が生きている証です。

構造思考が生む、本当の「根本改善」

平井塾の整体では、「肩の痛みを取る」ことを目的にしていません。
大切なのは、痛みを生み出した構造を整えること

体は本来、治る力を持っています。
その力がうまく働かなくなっているのは、構造が乱れ、循環が滞っているから。

FJAと姿勢循環整体は、この治る力の通り道を再び開くための方法です。
だから、施術を重ねるごとに、「動きが軽くなる」「呼吸が深くなる」「眠れるようになる」そうした自然な回復が訪れます。

自宅でできるケアと注意点

肩こりの方におすすめの簡単セルフケア

肩こりの場合、まず大切なのは筋肉の循環を回復させることです。
強く押したり揉んだりするよりも、「軽く動かす」「深く呼吸する」方が安全で効果的です。

朝・日中におすすめのケア

  1. 肩甲骨ゆらし
     背筋を伸ばし、両肩を軽くすくめてストンと落とす。
     これを5回繰り返すだけで、肩まわりの血流が改善します。
  2. 胸を開く呼吸ストレッチ
     両手を腰に当て、鼻から息を吸いながら胸をゆっくり開く。
     吐くときは肩をストンと落とす。
     浅い呼吸を深めることで、首・肩・背中の筋肉が自然に緩みます。
  3. 温めるケア
     蒸しタオルを肩甲骨まわりや首の付け根に当てると、
     血流とリンパの流れが促進され、コリがやわらぎやすくなります。

平井塾の考え方では、肩こりは「動かない筋肉を動かす」よりも、動ける体を取り戻すことが大切です。
無理にストレッチをするのではなく、呼吸とともに体が自然に動きたがる方向へ導くようにしましょう。

五十肩の方がやってはいけない動かし方

五十肩の初期(炎症期)では、「動かすと痛い」ことが多く、ここで無理な運動をすると悪化します

NGなセルフケアの例

  • 痛みを我慢してストレッチをする
  • 入浴後に肩を大きく回す
  • 強く押したり叩いたりして血流を促そうとする
  • 肩の筋トレやチューブ運動をする

これらは、関節包や筋膜を再び刺激して炎症をぶり返す可能性があります。

炎症が強い時期は、冷却(氷や保冷剤をタオルで包んで10分程度)+安静が基本。
夜間痛がある場合は、枕やタオルを脇の下に挟んで「肩を下げすぎない」姿勢をとると楽になります。

一方で、炎症が落ち着いてきた回復期には、FJA的な考え方で「動かせる方向を感じ取る」ことがポイント。
つまり、痛い方向ではなく、スッと動く方向を小さく探るように動かします。

たとえば:

  • 壁に手を当て、少しずつ腕を前へ滑らせていく
  • 肘を体につけたまま、前後に軽く動かす
  • 深呼吸に合わせて肩を上下にゆっくり動かす

このように「呼吸に合わせて動く」だけでも、関節や筋膜の滑走が少しずつ回復していきます。

「温める?冷やす?」痛みの状態で使い分ける方法

「温めた方がいい?冷やした方がいい?」という質問も多く寄せられます。
結論から言えば、痛みの段階によって使い分けが必要です。

状態対応
ズキズキ痛む・夜間痛がある(炎症期)冷やす(10分程度×1日数回)で炎症を抑える
動かすと少し痛いが、安静時は大丈夫(回復期)温める(入浴・蒸しタオル)で血流と柔軟性を高める
慢性的なコリ・重だるさ(肩こり型)温め+軽い運動で循環を促進

肩の痛みは、「循環」と「構造」のバランスが取れている時に最も治りやすくなります。
冷やしすぎても温めすぎても、どちらか一方に偏ると回復のリズムが乱れてしまうため、その日の状態に合わせて調整していくことが大切です。

平井塾が伝えたい「自分の体を守るケア」

平井塾の整体では、患者さんが「自分の体の声を聴けるようになる」ことを目標にしています。

肩の痛みは、体が「動きを変えてほしい」と教えてくれているサイン。
無理に戦うのではなく、体の楽な方向を感じ取ることが、最大のケアです。

たとえば、「今日は少し楽に動ける」「この姿勢だと痛くない」
そんな小さな気づきが、構造の回復を促す第一歩になります。

そして、痛みが強いときは焦らず、医療機関での検査や、信頼できる施術者への相談をためらわないこと。
それもまた正しい自己管理の一部です。

医療機関を受診すべきタイミング

強い痛み・夜間痛が続く場合は早めの受診を

肩の痛みの中には、整体ではなく医療的な治療が必要なケースも存在します。
とくに次のような症状がある場合は、早めに整形外科などの医療機関で診察を受けましょう。

受診が必要なサイン

  • 夜間や安静時でもズキズキ痛む
  • 肩がほとんど動かせない(着替えが困難)
  • 腫れや熱感が強い
  • 手や指にしびれ・脱力感がある
  • 発熱を伴う痛みがある

これらは、単なる肩こりや五十肩ではなく、腱板断裂・石灰沈着性腱炎・神経障害・感染性関節炎など別の疾患が関わっている可能性もあるため注意が必要です。

特に「夜間痛」は、関節包内の炎症や体液の滞りによることが多く、そのまま放置すると可動域制限(関節拘縮)につながることもあります。
痛みが強い段階では、医師のもとで炎症を抑える処置を受けることが第一歩です。

整体と医療の併用で安全かつ効果的に回復する

五十肩や肩の痛みを改善するには、医療と整体の両方をうまく使い分けることが理想的です。

  • 医療(整形外科) → 炎症・損傷の診断、安全確認、痛みのコントロール
  • 整体(平井塾式) → 構造の調整、姿勢・循環の回復、再発予防

このように、役割を分けて連携することで、「痛みを抑えながら、動ける体を取り戻す」ことが可能になります。

平井塾では、施術の前に「この症状は医療の領域か、整体で対応できるか」を必ず見極めます。
これは、患者さんの体を守るための臨床倫理でもあります。

症状が落ち着いた後に、FJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)や姿勢循環整体を行うと、関節の動きや循環が回復しやすく、再発防止や体質改善の段階へスムーズに移行できます。

自己判断せず、「体の声」を信頼できる専門家に伝える

「これくらいなら大丈夫」「そのうち治るだろう」と我慢してしまうと、回復のタイミングを逃してしまうことがあります。

体は常に、何らかの形で異常のサインを出しています。
動かした瞬間の違和感、寝返り時の痛み、肩を動かすと音が鳴る。
これらはすべて、体が「助けを求めている声」です。

平井塾が伝えたいのは、体の声を無視しない勇気が、最も安全で確実なケアになるということ。

そして、その声を受け取ってくれる専門家(施術者・医師)と出会うことで、安心して自分の体と向き合えるようになります。

整体も医療も、「どちらが上か」ではなく、それぞれの得意分野を理解し合うことで最大の結果を出す
それが、平井塾が目指す「共創型の治療連携」です。

まとめ|自分の体の「構造」を理解することが、最良のケアになる

痛みを恐れず、体を知ることが改善の第一歩

肩の痛みには、意味があります。
それは、体が「今ここが動けなくなっています」「少し整えてほしい」と静かに教えてくれているサインです。

「肩こり」も「五十肩」も、体の中で起きていることは違いますが、どちらも体の構造がバランスを崩している状態です。

肩こりでは、姿勢や呼吸の乱れによって筋肉が固まり、五十肩では、関節包や筋膜の滑りが失われて動きが止まります。

どちらの場合も大切なのは、痛みを単に悪者とせず、体の声として聴き取る姿勢を持つことです。

それが、根本から整うための第一歩です。

平井塾が伝える「痛みを追わない整体」の考え方

平井塾の整体では、痛みを「追いかけて消す」のではなく、「なぜそこに痛みが生まれたのか」を構造から考えます。

そのために、FJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)で細部の動きを読み取り、姿勢循環整体で全身のバランスと循環を整える。

この2つの手技を通して、肩だけでなく、呼吸・姿勢・内臓・循環といった体全体の調和を取り戻すことを目指しています。

平井塾が育てる施術者たちは、「押す手」ではなく「聴く手」を持ち、患者さんの体の声に寄り添いながら、安心感とともに回復へ導いていきます。

信頼できる施術者と一緒に治る力を育てていく

体は、一人で治すものではありません。
信頼できる施術者と一緒に「治る力を育てる」ことが、最も確実で、安全な回復の道です。

どんなに優れた技術でも、心が緊張したままでは体は変化しません。
逆に、安心できる環境と関係の中では、体は自然と回復する方向へ動き出します。

平井塾の理念は、まさにその「信頼の構造」にあります。
施術者と患者が同じ方向を見つめ、「今、自分の体はこう変わっている」と感じられること。
それが、根本的な改善への一番の近道です。

あなたの体は、必ず治る力を持っています

肩の痛みは、決して一生続くものではありません。
正しく原因を理解し、体の構造を整えていけば、少しずつ確実に「動ける体」に戻っていきます。

平井塾では、その自然治癒のプロセスを支えるために、全国の施術者とともに「構造思考型の整体」を広めています。

「肩こり」と「五十肩」の違いを知ることは、単なる知識ではなく、自分の体を信じることへの第一歩。

今日から少しずつ、あなたの体の声に耳を傾けてみてください。
その瞬間から、回復のスイッチは静かに入ります。

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投稿者情報:平井 大樹

みゅう整骨院 代表。平井塾 代表。柔道整復師・スポーツトレーナー。

「患者様の人生に、心からの安心を。」

私は、これまで20年間、延べ10万人を超える患者様と向き合ってきました。その中で最も大切にしてきたのは、「痛みを取る」ことだけではなく、「患者様が心から安心して過ごせる毎日を取り戻す」ことです。

  • 長期にわたる信頼:みゅう整骨院には、5年以上通われる方が308名、10年以上通われる方も100名いらっしゃいます。これは、一時的な改善ではなく、患者様が私たちに一生の健康を任せてくださっている証です。
  • 根本的なアプローチ:FJA(ファシアティックジョイントアプローチ)、姿勢循環整体という独自の手技で、痛みの箇所だけでなく、その根本原因である身体全体の歪みや動きの不調にアプローチします。
  • 平井の予約が取れない理由:開業後、患者様の紹介がメインで予約が満員になりました。2020年以降、新規予約は5年待ちの状態です。現在、新規予約を取る予定はありませんが、みゅう整骨院または、平井塾受講生から同じ施術を受けることができます。

このコラムが、あなたの不調を改善し、より豊かな毎日を送るための一歩となれば幸いです。

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