「足先がいつも冷たい」「しびれが取れずに不安になる」そんなお悩みを抱えていませんか?
冷えやしびれは一時的な不調と思われがちですが、実は血流の滞りが深く関係しているケースが多くあります。
血液の流れが悪くなると、体の末端に十分な酸素や栄養が行き届かず、神経や筋肉が過敏になります。その結果、冷えを感じたり、しびれが出たりするのです。特に腰から足にかけてのしびれは、脊柱管狭窄症や坐骨神経痛といった疾患とも関連することがあります。
本記事では、
- 冷えとしびれの関係性
- 血流不足による悪循環の仕組み
- 整体でできる血流改善の方法
- 平井塾独自の「姿勢循環整体」の特徴
- 日常生活でできるセルフケア
について、やさしく解説していきます。
20年以上の臨床経験と10万回以上の施術を通じて体系化された平井塾の視点から、「なぜ冷えやしびれが出るのか」そして「整体でどう改善できるのか」をお伝えします。
目次
冷えとしびれの関係を理解する

冷えとしびれは別々の症状に見えますが、実際には血流不足と神経の働きの低下によって同時に起こることが多いのです。ここではその仕組みを整理してみましょう。
なぜ冷えはしびれを引き起こすのか
冷えは、血液が体の末端まで十分に届かない状態を意味します。
血液には酸素と栄養を届け、老廃物を回収する役割がありますが、その流れが滞ると:
- 神経が酸欠状態になり、感覚が鈍る
- 筋肉が硬直し、血管をさらに圧迫
- 手足に「しびれ」や「感覚の異常」が出る
つまり、冷えは「しびれの前段階」ともいえるサインなのです。
血流不足と神経の働きの関係
神経は血液から酸素や栄養を受け取って正常に機能します。
- 血流不足 → 神経への栄養供給が低下
- 神経が弱る → 感覚が過敏または鈍麻になる
- 結果として → ビリビリ・ジンジンといったしびれを感じる
この悪循環が長く続くと、症状が慢性化してしまいます。
冷えとしびれが同時に出るときの注意点
「冷えとしびれが同時に出ている」場合は、単なる血流不良だけでなく、以下の疾患が隠れている可能性があります。
- 脊柱管狭窄症:歩くとしびれが強くなる、休むと軽くなる
- 坐骨神経痛:腰から足にかけて放散痛やしびれが出る
- 末梢循環障害:足先が冷たく、色が白や紫に変化する
特に「歩行が困難になる」「休んでも改善しない」といった症状がある場合は、医療機関での診断が必要です。
冷えとしびれは「血流の滞り」が共通の原因です。放置すると慢性化や疾患の悪化につながるため、早めのケアが大切です。
冷え・しびれが悪化する原因

冷えやしびれは「血流の悪さ」が背景にありますが、その根本には日常生活の習慣や体の変化が関係しています。ここでは主な原因を整理してみましょう。
姿勢不良による血管の圧迫
猫背や反り腰などの不良姿勢は、血管や神経を圧迫しやすく、血流を妨げます。
- 長時間のデスクワーク → 下半身の血流が滞る
- 足を組むクセ → 血管を圧迫し、しびれが出やすい
- 猫背 → 胸郭が狭まり、呼吸が浅くなり酸素不足になる
「姿勢の乱れ=循環不良」と覚えておくと分かりやすいでしょう。
運動不足と筋肉量の低下
筋肉は血液を押し流す「ポンプ」の役割を持っています。運動不足になると:
- 筋肉が弱る → ポンプ機能が低下
- 下半身の血液が心臓に戻りにくくなる
- 冷え・しびれ・むくみが出やすくなる
特にふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」と呼ばれ、循環に欠かせません。
自律神経の乱れとストレス
精神的ストレスや不規則な生活は、自律神経のバランスを乱します。
- 交感神経が優位 → 血管が収縮して血流が悪化
- 副交感神経が働かない → 筋肉が緊張しやすい
「ストレスで手足が冷える」「緊張するとしびれる」というのは、自律神経の乱れが原因です。
加齢による血管や神経の変化
年齢を重ねると血管は硬くなり、神経の働きも低下します。
- 血管の弾力が減少 → 血流が滞る
- 神経の回復力が低下 → しびれが長引く
- 筋肉量の減少 → 循環機能が落ちる
「歳だから仕方ない」と思われがちですが、生活習慣や整体によるケアで改善できる部分は多くあります。
冷えやしびれが悪化する原因は「姿勢・運動不足・自律神経・加齢」。これらはすべて日常と密接に関係しているため、改善には生活習慣の見直し+整体による循環改善が必要です。
冷えやしびれと関連する疾患

冷えやしびれは一時的な不調として片付けられがちですが、実際には重大な疾患のサインであることも少なくありません。ここでは代表的な疾患との関連を見ていきましょう。
脊柱管狭窄症との関連性
脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る神経の通り道が狭くなり、神経や血管が圧迫される病気です。
- 歩くと足がしびれる「間欠跛行」
- 少し休むと症状が軽くなる
- 足の冷えや脱力感を伴うこともある
冷えとしびれが同時に出ている場合、この疾患が隠れている可能性があります。
👉 詳しくはこちらの記事をご覧ください:
脊柱管狭窄症は姿勢が原因?手術以外で改善するための整体アプローチ
坐骨神経痛との関係
坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びる大きな神経が圧迫されて起こります。
- 腰からお尻、太もも、ふくらはぎにかけての痛みやしびれ
- 座っていると悪化しやすい
- 冷えと同時に「ビリビリ感」が強まることがある
血流不足によって神経の回復が妨げられ、症状が長引くのが特徴です。
末梢循環障害のリスク
動脈硬化や閉塞性動脈硬化症といった血管系の疾患でも、冷えやしびれが現れます。
- 足先が冷たく、色が白や紫になる
- 少し歩いただけで足に強い痛みが出る
- 傷が治りにくい
これは血管そのものが詰まり、血液が十分に流れていない危険なサインです。
冷えやしびれは「血流の問題」だけでなく、「神経」や「血管疾患」が関わっている場合もあります。整体だけでなく医療機関との連携が大切です。
整体で血流を改善する考え方

冷えやしびれの改善には「血流を良くすること」が欠かせません。整体では、単に筋肉をほぐすのではなく、体の構造を整えることで循環を改善することを重視します。
マッサージとの違い
マッサージは筋肉を直接もみほぐし、短期的に血流を促進します。
一方、整体は「姿勢や関節の動き」を整えることで、血流が自然に回復する環境をつくるのが特徴です。
- 骨盤や背骨を調整 → 血管や神経の圧迫を減らす
- 胸郭を広げる → 呼吸が深まり酸素供給が増える
- 全身のバランスを整える → 局所の負担が減る
つまり整体は、一時的な血流改善ではなく、根本から巡りを良くする方法といえます。
姿勢を整えることで血流を改善
姿勢の崩れは血管を圧迫し、冷えやしびれの大きな原因になります。
整体では、
- 猫背 → 胸を開き、肩甲骨を正しい位置に戻す
- 反り腰 → 骨盤の傾きを調整して腰椎を安定させる
- 体のねじれ → 関節や筋膜をリリースして柔軟性を回復
といった施術を行い、血液の通り道を広げることを目的としています。
平井塾の「姿勢循環整体」の特徴
平井塾独自の手技である「姿勢循環整体」は、血流改善を最も重視した整体法です。
- FJAで細部のエラーを整えたうえで全身の流れを調整
- 静脈・リンパ・動脈の循環を同時に促進
- 全員に同じ流れを行うため、安心感と一貫性がある
この方法により、患者さんは「体が軽くなる」「温かさが戻る」といった実感を得やすくなります。
整体は「押して楽にする」ものではなく、姿勢と循環を整えて冷えやしびれを根本から改善するアプローチです。
冷えとしびれに対する整体院での施術方法

整体院や整骨院では、冷えやしびれの改善を目的とした施術が幅広く行われています。どの方法にも共通しているのは、血流を整えることで神経と筋肉の働きを回復させるという考え方です。
整骨院・整体院で受けられる一般的なアプローチ
- 温熱療法:体を温めて血管を拡張し、血流を促進
- 電気療法:筋肉の緊張を和らげ、循環を改善
- 手技療法:筋肉や関節をほぐして柔軟性を高める
これらは血流を一時的に改善し、冷えやしびれを軽減します。
鍼灸による全身循環の改善
東洋医学的なアプローチでは、「気・血・水」の流れを整えることを重視します。
- 経絡に沿って刺激することで血流がスムーズに
- 自律神経が整い、リラックス効果も期待できる
- 冷えや慢性疲労に効果を実感しやすい
鍼灸は、西洋医学で説明しきれない「体のだるさ・冷え」を改善するのに適しています。
FJAと姿勢循環整体の組み合わせ効果(平井塾の視点)
平井塾では、冷えやしびれへの対応において FJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ) と 姿勢循環整体 を組み合わせます。
- FJA → 体の細部のエラーを整え、神経や関節の動きを回復
- 姿勢循環整体 → 全身の血流・リンパ・神経の流れを改善
この二段構えの施術により、単なる「温める・ほぐす」以上の改善を目指します。
整体院では「部分的な施術」だけでなく、「全身の循環を整える」アプローチが効果的です。平井塾では、冷えとしびれの原因を構造から読み解き、根本改善をサポートします。
日常生活でできる冷えとしびれのセルフケア

整体で体を整えることは大切ですが、日常生活の工夫も欠かせません。普段の姿勢や習慣を少し意識するだけで、血流が改善され、冷えやしびれの予防につながります。
正しい姿勢を意識する習慣
姿勢の乱れは血管を圧迫し、血流を妨げます。
- 椅子に座るときは骨盤を立て、両足を床にしっかりつける
- スマホは胸の高さに持ち、下を向きすぎない
- 立っているときは耳・肩・腰・かかとが一直線になるよう意識
「姿勢=血流の道」と考えると、自然と体に優しい姿勢を取れるようになります。
運動とストレッチで血流を促進
軽い運動でも血流は大きく改善します。
- ウォーキング:ふくらはぎの筋肉が「血流ポンプ」として働く
- ストレッチ:股関節や肩回しで循環をスムーズに
- 軽い筋トレ:太ももや背筋を鍛えて血流改善をサポート
「動く習慣」を日常に取り入れることが、冷えやしびれ対策の第一歩です。
冷え対策(温活・食事・生活習慣)
冷えを防ぐには体を内側と外側から温める工夫が必要です。
- 服装:足首・お腹・首元を冷やさない
- 食事:生姜や根菜など体を温める食材を摂る
- 生活習慣:湯船につかる、寝る前のストレッチで副交感神経を高める
冷えを感じたら我慢せず、「温める」「動かす」「休める」の3つを意識しましょう。
整体で血流を改善しても、生活習慣が乱れていると効果は長続きしません。
「整体+セルフケア」の両輪で取り組むことが、冷えとしびれを根本から改善する鍵です。
冷えとしびれ改善のメリット

冷えやしびれを放置すると日常生活の質が低下し、将来的には疾患リスクも高まります。逆に、整体やセルフケアで改善できれば、体と心の両面で大きなメリットがあります。
痛みや違和感が軽減する
血流が改善すると、神経や筋肉に酸素と栄養が行き渡りやすくなります。
- しびれの頻度が減る
- 足の冷えが軽くなる
- 重だるさや違和感がやわらぐ
「しびれが出にくくなった」「足先が温かくなった」という実感は、多くの患者さんが口にされる変化です。
睡眠や日常生活の質が向上する
冷えやしびれは夜間に悪化することが多く、睡眠の質を下げる原因になります。
改善することで:
- 眠りが深くなり、疲れが取れやすくなる
- 夜中のしびれや冷えで目覚めにくくなる
- 朝から体が軽く、活動的に過ごせる
結果として、仕事や家事、趣味への意欲が高まるのです。
将来的な疾患リスクの予防につながる
冷えやしびれを放置すると、脊柱管狭窄症や末梢循環障害といった疾患に進行するリスクがあります。
早めに改善することで:
- 神経や血管の負担を軽減
- 将来の手術リスクを下げる
- 健康寿命を延ばす
「今は軽い症状だから大丈夫」と思わず、早期改善が未来の健康を守るのです。
冷えやしびれを改善することは、単なる「症状の軽減」ではなく、生活の質を高め、将来のリスクを減らす投資です。
実際の改善事例(平井塾での臨床例)

冷えやしびれは「仕方のない体質」ではなく、血流を整えることで改善できるケースが数多くあります。ここでは平井塾で実際に改善を実感された方の事例をご紹介します。
足の冷えとしびれが改善した70代女性のケース
この方は冬場になると足先が氷のように冷え、夜はしびれで眠れないことが多くありました。
- 長時間歩くと足がジンジンする
- 厚手の靴下を履いても冷えが取れない
- 病院では「血流の問題」と言われるも改善策が見つからなかった
施術の流れ
- FJAで骨盤と腰椎の細かい動きを整える
- 姿勢循環整体で下半身の血流を促進
- 日常生活での保温・歩行習慣を指導
結果
- 1か月で「夜中に冷えで目が覚めなくなった」
- 3か月後には「足先がポカポカする感覚」を実感
- 睡眠の質が上がり、日中の活動量も増えた
デスクワークによるしびれが改善した50代男性のケース
この方は長時間のパソコン作業で腰から足にかけてしびれが出るようになり、集中力が続かないことに悩まれていました。
- 座り続けると足がジワジワとしびれる
- 立ち上がると腰に強い張りを感じる
- 整形外科では「脊柱管狭窄症の初期」と診断
施術の流れ
- FJAで腰椎・股関節の動きを調整
- 姿勢循環整体で全身の血流とリンパを改善
- デスク環境の見直し(モニターの高さ・椅子の座り方)を指導
結果
- 2回目の施術でしびれが軽減
- 1か月で「2時間座っても平気」と実感
- 仕事効率が上がり、趣味のゴルフも再開できた
ポイント
- 冷え・しびれは「体の循環を取り戻す」ことで改善する
- 姿勢と生活習慣を整えることで再発を防げる
- 平井塾のFJAと姿勢循環整体の組み合わせが根本改善を後押しする
医療機関との連携の必要性

整体で血流を改善することで冷えやしびれが軽くなるケースは多いですが、中には整体だけでは対応できない症状も存在します。安全に体を整えるためには、医療機関との連携が欠かせません。
整体では対応できないケース
以下のような症状がある場合、まず医師の診断が必要です。
- 急に強いしびれが出て歩けない
- 足に力が入らず、階段の昇り降りが困難
- 足先の色が紫や白に変化し、冷えが強い
- 夜も眠れないほどの激しい痛みやしびれ
これらは脊柱管狭窄症の進行や血管障害など、重大な疾患のサインの可能性があります。
専門医に相談すべき症状
- 脊柱管狭窄症の疑い:歩行でしびれが悪化し、休むと回復する場合
- 坐骨神経痛の疑い:腰から足にかけて鋭い痛みやしびれが出る場合
- 末梢循環障害の疑い:冷えと同時に足の皮膚が変色し、傷が治りにくい場合
このような症状は整体では改善できず、医療の介入が不可欠です。
整体と医療は「どちらが正しい」という関係ではなく、役割が違う両輪です。
- 医療 → 命や生活に関わる危険な症状を除外・治療
- 整体 → 姿勢や循環を整えて回復をサポート
この両方を適切に使い分けることで、安心して改善に取り組むことができます。
まとめ:冷えとしびれは血流改善で軽くなる

冷えやしびれは「仕方ないこと」ではなく、体からの大切なサインです。多くの場合、血流不足と姿勢の乱れが背景にあり、整体や生活習慣の見直しによって改善できる可能性があります。
姿勢と血流を意識した日常ケアの大切さ
- 猫背や反り腰を整えて血管の圧迫を減らす
- 軽い運動やストレッチで血流を促進する
- 冷え対策を日常に取り入れる
これらの小さな習慣の積み重ねが、冷えやしびれの改善につながります。
整体とセルフケアを組み合わせる重要性
整体で姿勢と循環を整えつつ、セルフケアを継続することで、
- 症状の軽減が早まる
- 再発を防げる
- 健康な体を長く維持できる
平井塾の「姿勢循環整体」は、全身の循環を整えることに特化した独自の手技です。FJAと組み合わせることで、冷えやしびれを根本から改善するサポートが可能になります。
冷えやしびれに悩む方へ。それは「体の巡りを整えてほしい」というサインです。
一緒に姿勢と血流を見直し、体の本来の力を取り戻していきましょう。
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投稿者情報:平井 大樹

みゅう整骨院 代表。平井塾 代表。柔道整復師・スポーツトレーナー。
「患者様の人生に、心からの安心を。」
私は、これまで20年間、延べ10万人を超える患者様と向き合ってきました。その中で最も大切にしてきたのは、「痛みを取る」ことだけではなく、「患者様が心から安心して過ごせる毎日を取り戻す」ことです。
- 長期にわたる信頼:みゅう整骨院には、5年以上通われる方が308名、10年以上通われる方も100名いらっしゃいます。これは、一時的な改善ではなく、患者様が私たちに一生の健康を任せてくださっている証です。
- 根本的なアプローチ:FJA(ファシアティックジョイントアプローチ)、姿勢循環整体という独自の手技で、痛みの箇所だけでなく、その根本原因である身体全体の歪みや動きの不調にアプローチします。
- 平井の予約が取れない理由:開業後、患者様の紹介がメインで予約が満員になりました。2020年以降、新規予約は5年待ちの状態です。現在、新規予約を取る予定はありませんが、みゅう整骨院または、平井塾受講生から同じ施術を受けることができます。
このコラムが、あなたの不調を改善し、より豊かな毎日を送るための一歩となれば幸いです。

