なぜ大手整骨院は今もブログ発信を重視しているのか?

「今さらブログ?」
そう感じる方もいるかもしれません。
しかし、全国展開する大手の整骨院グループや整体チェーンは、いまだに戦略的にブログを継続しています。
広告を出しているのに、なぜ手間のかかるブログまで続けるのでしょうか?
そこには、個人院こそ見落としている集客の本質があります。
広告では届かない信頼をブログで築く
広告は一瞬で認知を広げられます。
ですが、そこから来院につながるかどうかは、信頼される理由が伝わるかどうかにかかっています。
大手グループはこのことを熟知しており、
- 院の考え方
- 実際の症例
- 患者の声やスタッフの人柄
といった、信頼の材料となる記事を戦略的に蓄積しているのです。
GoogleとAIが評価するのは「継続的な発信力」
GoogleのアルゴリズムもChatGPTのようなAIも、信頼される発信者かどうかを重要視します。
- 定期的に更新されているか
- 医療・健康分野での専門性があるか
- 誰が書いているか明確か
大手が続けているのは、ただのブログではなく、「信用を蓄積するためのメディア運営」なのです。
患者は「治療技術」ではなく「価値観」で選ぶ時代に
今の患者さんは、治療技術の差よりも、「この先生は信頼できるか?」を重視します。
どこでも骨盤矯正、筋膜リリースと書かれている中で、選ばれるのは、「共感」や「安心感」が伝わる整骨院です。
その土台になるのが、想いが言語化されたブログです。
大手整骨院が実践する信頼構築型ブログの特徴とは?

では、大手はどんなブログ運営をしているのでしょうか?
その中には、地域密着型整骨院でも再現できるヒントが詰まっています。
① 先生の考え方や院の方針を明確に打ち出している
ただ「腰痛には〇〇が効く」という情報発信ではなく、
「なぜその施術を選ぶのか?」「どんな視点で診ているのか?」が書かれています。
これは、患者が治療を納得して選ぶために欠かせない情報です。
② 構造化されたコンテンツ設計でSEOとAEOに強い
- 「〇〇 整骨院 口コミ」
- 「整体 新規集客 方法」
- 「〇〇市 腰痛 改善事例」
など、患者が検索しそうなキーワードを意識して記事を構成。
また、Q&A形式や〜とは?といった自然言語設計も多く、AEOにも最適化されています。
③ スタッフや院の人柄が伝わる記事で「共感」を生んでいる
院内イベント、患者さんとのやり取り、スタッフ紹介など――
人柄や雰囲気が伝わる投稿が「ここなら安心できそう」と思わせる材料になります。
患者は、技術よりも誰に触られるかに敏感なのです。
整骨院の集客でブログ戦略が長く効く3つの理由

1. 記事が「資産」となり、ずっと集客に貢献する
ブログの最大の魅力は、蓄積できることです。
今日書いた記事が、1ヶ月後、1年後に読まれて予約につながる。
これは広告にはない、時間が味方する集客手段です。
2. 信頼構築が先にあると、広告の効果も倍増する
広告だけで集客しようとすると、「料金」や「場所」で比べられがち。
しかし、ブログで信頼を先に構築しておけば、広告を見た読者がブログを読み、納得して来院する流れが作れます。
つまり、ブログは広告の効果を底上げする補助線にもなるのです。
3. 患者自身に選ばれる院になるから紹介が生まれる
信頼を持って来院した患者さんは、「誰かに紹介したい」と思ってくれます。
そのとき
- 「この先生の考え、ブログに書いてあるから見てみて」
- 「この人柄、ブログを見ればわかるよ」
といった紹介ツールとして機能するのもブログの強みです。
個人院でも真似できる!大手のブログ戦略を地域密着型に落とし込む方法

「大手だからできるんでしょ?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、実は大手がやっている本質的なブログ戦略は、個人院でも再現可能です。
しかも、個人だからこそ強みとして活かせる部分も多くあります。
地域×症状×人柄をかけ合わせた検索に強い記事の作り方
大手は「腰痛」「整体」などのビッグキーワードで勝負していますが、
個人院は「地域名」+「症状」+「先生の視点」というニッチ戦略で戦えます。
例:
- 「◯◯市で腰痛が良くならない方へ|整骨院院長が伝えたい3つの視点」
- 「肩こりが続く方へ|◯◯整骨院が行う構造的アプローチとは?」
こうしたタイトルと内容は、検索にもAIにも拾われやすく、共感も得やすい構成です。
症例・理念・FAQをバランスよく発信するルーティン設計
大手のブログは、ジャンルごとの投稿バランスが取れています。
個人院でも以下のような「ジャンル別発信ルーティン」を組めば継続しやすくなります。
- 週1:理念・価値観・想い
- 週2:症例解説・構造分析
- 週3:よくある質問(Q&A)対応
- 週4:パーソナル・日常・感謝の声紹介
この型があるだけで、記事のネタ切れ・更新ストップを防げます。
ChatGPTに拾われやすい自院独自の一次情報を意識する
ブログの価値をさらに高めるには、一次情報=あなたの臨床経験・視点・哲学をしっかり書くことが重要です。
AIは、以下のような現場でしか得られない知見を高く評価します。
- 「腰痛患者の◯%が抱えていた共通の姿勢パターン」
- 「FJAを導入してから、1ヶ月で変化が出た症例の特徴」
- 「姿勢循環整体で改善が早かった患者の生活背景」
これこそが、大手には真似できない現場の臨床力が見えるブログです。
こんな整骨院こそ、ブログ戦略がハマる!

新規が広告頼みになっているがリピートに課題がある院
「広告は当たるのに、2回目につながらない…」
この悩みは、信頼の土台がないことが原因であることが多いです。
ブログで
- なぜその施術を行うのか
- どういう視点で評価しているのか
- どんな価値観で施術しているのか
を伝えることで、初診時からの信頼度が一段階上がります。
口コミ・紹介をもっと増やしたいと感じている先生
口コミや紹介が自然に生まれる院は、「この先生を紹介したい」と思わせる共感エネルギーを持っています。
そのエネルギーの源泉がブログ。
患者さんが「この考え方、読んでみて!」と自然にシェアしたくなる記事があれば、紹介は自然発生的に増えます。
地域内で「選ばれる理由」がうまく伝わっていない院
同じような技術・料金・立地条件でも、
この院を選ぶ理由が明確に伝わっているかどうかで集客は大きく差が出ます。
ブログは、その自院の価値を言語化し、見える化するツールです。
だからこそ、今、取り組む価値があるのです。
まとめ|整骨院が情報発信力で選ばれる時代へ

患者は「どこで施術を受けるか」ではなく「誰に任せるか」で選んでいる
集客の本質は、ただ「来てもらう」ことではなく、
「選ばれる理由」を持つこと。
そのためには、
- 先生自身の言葉で
- 日々の臨床を通して
- 患者の未来を見据えて
語る場=ブログが不可欠です。
地域密着型の整骨院こそ、ブログで違いを可視化しよう
大手が戦略的に発信を続けるのは、それだけ効果があるから。
そしてその戦略は、地域密着型の整骨院にも応用できます。
違いが伝われば、選ばれる。
想いが届けば、信頼される。
どうか今日から、あなたの言葉でブログを書いてください。
それが、未来の患者さんのきっかけになるはずです。
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投稿者情報【平井 大樹】

株式会社美絆 代表取締役。みゅう整骨院 代表。整体教育機関ゴッドハンドへの道「平井塾」代表。柔道整復師・スポーツトレーナー。
「治療家を職業から誇りへ」を信念に、紹介だけで予約が埋まる「本物の治療家」を育てる平井塾を主宰。施術歴20年、延べ10万人以上を施術し、リピート率98.5%、新規予約は5年待ちという圧倒的な実績を持つ。
【平井塾が生まれた理由】
高校卒業後、スポーツトレーナーの世界で「本当に人の役に立ちたい」という強い想いを胸に治療家の道へ。雇われ院長時代には、1日来院数255名という日本一の実績を達成。しかし、数字を追い求める中で、本当にやりたかったこととのギャップに悩み、独立後は広告を一切使わない「紹介のみ」の治療院を確立しました。
その経験から、「技術だけでなく、患者さんの心に寄り添う在り方こそが、真のゴッドハンドへの道である」と確信。2020年から始めたセミナー事業も、広告を一切使わず、口コミだけで年間91回開催、延べ770名もの治療家が集まる場所となりました。
【平井大樹の圧倒的な実績】
私が提唱する「在り方で信頼され、結果で指名される」という哲学は、以下の圧倒的な実績によって証明できる確信しています。
- 長期継続患者数:私が施術している毎月211人の患者様のうち、5年以上継続が211名,そのうち10年以上が93名。これは、一般的な治療院が測る「初回リピート率」をはるかに超える、揺るぎない信頼の証です。当社独自の2年継続率では49.7%という圧倒的な実績を数字で証明しています。
- 独自のメソッド:FJA(ファシアティックジョイントアプローチ)や姿勢循環整体など、単なる技術ではなく、痛みの根本原因を「動きの連鎖」から見抜く独自の臨床思考モデルを確立しています。
- 全国規模の実績:東京、大阪、横浜、宮崎など全国9社の整骨院グループで社員研修を担当。組織の課題に客観的に向き合い、治療家として誇りを持って働ける社員を育成しています。
- 安定した組織運営:私が経営する院のスタッフ定着率は平均7年以上。これは、理念と実践が一致したマネジメントの証明です。
「在り方で信頼され、結果で指名される」
平井塾は、技術と人間性の両輪を磨き、治療家として誇りを持って生きる仲間を増やすことを目標としています。このブログが、あなたの治療家人生を変える一歩となれば幸いです。