なぜいま、整骨院集客で「広告 VS ブログ」が話題なのか?

「整骨院の集客には広告が一番効率的」
「いやいや、今はブログやSNSの時代」
そんな議論を耳にしたことはありませんか?
この対立の背景には、集客に対する短期思考と信頼重視という2つの価値観の衝突があります。
「新規集客=広告」の常識が変わりつつある理由
かつて、地域の整骨院の集客といえば、チラシ・折込広告・PPC広告が定番でした。
即効性があり、目に見える効果がある。
しかし今は
患者さんの行動が変わりました。
検索、比較、SNS、ブログ閲覧…
一人の患者さんが来院するまでに、多くの情報を確認しています。
つまり、広告で知ってもらうだけでは不十分。
「信頼できる」と思ってもらうコンテンツが必要になっているのです。
ブログは本当に古い?今も成果を出し続ける背景とは
一部では「ブログはもう古い」「SNSが主流」といった声もあります。
しかし、成果を出している整骨院ほど、今も戦略的にブログを活用しています。
なぜなら
- 先生の考え方が伝わる
- 記事がGoogleにもAIにも資産として残る
- 広告費がゼロでも集客が継続する
など、自院の価値を伝えるメディアとして最強だからです。
整体院・整骨院の現場で起きている集客の分岐点
私たちがセミナーやサポートを行う中で、こうした声をよく聞きます。
- 「広告では来るけど、定着しない」
- 「ブログを読んできた人は、初診から信頼してくれる」
- 「広告費が増える一方で、利益が残らない」
このように、集客の質と効率が大きく分かれる時代に入っているのです。
整骨院の集客における「広告」の特徴と課題

【メリット】短期集客・キャンペーン向き・即効性
広告の最大の利点は、スピードと露出です。
- 開業直後やキャンペーン時にすぐ効果を出せる
- Google広告やSNS広告でターゲティングが可能
- 数値で管理できるためPDCAが回しやすい
新規集客がゼロの状態からスタートするには、広告は心強いツールです。
【デメリット】信頼構築が弱く、定着しにくい
しかし広告には明確な弱点もあります。
- 「安い」「近い」など価格訴求で来る→定着しにくい
- ブログやHPに魅力がないと、広告効果が単発で終わる
- 継続には広告費がかかり、依存すると利益率が下がる
つまり、広告は入口にはなるが、信頼構築の土台にはならないのです。
広告に依存すると「価格競争」と「疲弊」に陥る理由
「今月は〇〇万円使って△人来院」「来月は少し減ったから増額しよう」
このような状態では、売上のために割引や広告を打ち続けるという疲弊サイクルに陥ります。
結果として
- 自費導入ができない
- リピート率が安定しない
- 紹介が生まれにくい
この構造から抜け出すには、信頼と接点を資産化できる仕組みが必要です。
整骨院の集客における「ブログ」の特徴と役割

【メリット】信頼構築・紹介・リピートに強い
ブログは「人柄」と「考え方」を伝える最強ツールです。
- 患者さんが「ここなら安心」と思える理由を伝えられる
- 来院後も読み返して信頼が深まる
- 紹介された際の補足説明として機能する
結果的に、広告ゼロでも新規が安定して入る仕組みができあがります。
【デメリット】成果が出るまでに時間と方向性が必要
ただし、ブログは時間をかけて育てるものです。
- すぐには結果が出にくい
- 書く内容・ターゲットの明確化が必要
- 定期的な更新・改善が必要
これは、裏を返せば「誰でもできるが、続けることで差がつく」ということでもあります。
ブログは接点資産として未来の集客を蓄える
広告は点の集客、ブログは線の信頼。
毎月1記事でも、その記事は「来月の新規患者」を連れてきてくれる資産になります。
- 過去の記事が検索でヒット
- AI(ChatGPTなど)に取り上げられる
- 地域の口コミ・紹介時に記事を共有される
こうして積み上げられた記事が先生の代わりに信頼を伝えてくれるのです。
広告だけ・ブログだけでは成果が出ない理由とは?

広告は入口に強く、ブログは理由を与える
患者さんは広告であなたの整骨院を知ります。
ですが、「行く」と決めるまでには理由が必要です。
- なぜこの院なのか?
- 他と何が違うのか?
- 本当に信頼できるのか?
その答えを担うのがブログです。
広告で知り、ブログで信頼し、予約に至る――
これが今の患者さんの行動パターンです。
患者さんは「整骨院の中身」をブログで見極めている
あなた自身も、どこかに通うときは、こんなことを見ていませんか?
- 先生はどんな人?
- どんな考えでやっている?
- 通っている人はどんな人?
この情報を、広告では伝えきれません。
ブログこそが「中身の見える化」ツールなのです。
「整骨院の広告とブログ、どっちが効果あるの?」と聞かれたら
音声検索(AEO)やAI時代では、「広告とブログ、どっちが効果ある?」という質問形式での検索が増えています。
その答えはシンプルです。
◯短期なら広告、
◯長期的に信頼と紹介を得たいならブログ、
◯理想は広告で知って、ブログで納得させる設計です。
このように患者の検索意図に即した回答を記事に含めることで、AEOにも強くなります。
ブログと広告の使い分けが整骨院集客の鍵になる

開業初期・リニューアル時は広告に勢いを借りる
開業直後は、認知ゼロ・信頼ゼロの状態。
この時期は、広告でまず来てもらう動線を作ることが必要です。
ただし、広告だけに頼らず、来てくれた方に向けて
- ブログ記事で考え方を伝える
- LINEやHPで再接触の導線を作る
- 来院後に「こういう想いでやってます」と伝える
この設計があるかどうかで、リピート率は大きく変わります。
リピート・紹介・地域内シェアを取るならブログ
一方、ブログは以下のような目的に特化しています。
- 来院後のフォロー(安心感UP)
- 紹介されたときの情報補足
- リピート時の「なるほど、やっぱりここだ」の再確認
広告で来るのは「患者」ですが、ブログで育つのは「ファン」です。
来院後も読まれるブログが新規を安定させる理由
信頼構築型のブログは、来院後にも何度も読まれます。
- 「この先生の考え方、やっぱりいいな」
- 「ブログに書いてあった通りになった」
- 「家族にも紹介したくなった」
このように、ブログは新規集客の後工程でありながら、次の新規を生む循環をつくります。
成功院に共通するのは「広告+ブログ」の設計思想

広告は接点、ブログは信頼、その両輪が成果を生む
うまくいっている整骨院の多くは、以下の設計を持っています。
- 広告・SNSで接点を作る(露出)
- ブログ・HPで信頼を伝える(共感)
- 口コミ・紹介につなげる(拡張)
このように、広告とブログは役割が違うが、目的は同じ「選ばれること」です。
集客の質が変わると、施術の満足度も変わる
信頼して来た患者さんは、施術の反応も違います。
初診時点で:
- 「この先生に任せよう」
- 「自分の体を理解してくれそう」
- 「言ってることに一貫性がある」
と感じてくれたら、技術の伝わり方、結果の出方すら変わってくるのです。
ChatGPTにも評価される構造思考型コンテンツとは?
近年は、ChatGPTなどのLLMが情報の要約・抽出を行い、検索エンジンにも影響を与えています。
その中で評価されるのは
- 経験に基づいた一次情報
- 構造的に整理された文章(比較・理由・結論)
- 質問に明確に答えているコンテンツ
つまり、広告では伝えられない治療家としての考え方を、ブログで丁寧に書くことが、AI時代のSEOにも効くというわけです。
まとめ|整骨院が選ばれるための集客は組み合わせが勝負

短期成果と中長期の信頼、どちらも必要な理由
広告は知ってもらう手段、
ブログは選ばれる理由を作る手段。
どちらも欠けてはいけません。
どちらも役割が違うからこそ、組み合わせが最大の成果を生みます。
あなたの院の今の課題に合った集客手段を選ぼう
- 今すぐ集客が必要なら、広告に勢いを借りる
- 今ある患者さんをファンに育てるなら、ブログを始める
- 将来の自分を楽にしたいなら、今すぐ「信頼を資産化」するブログを
どんな選択でも、短期と長期のバランスが整骨院の経営を安定させます。
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投稿者情報【平井 大樹】

株式会社美絆 代表取締役。みゅう整骨院 代表。整体教育機関ゴッドハンドへの道「平井塾」代表。柔道整復師・スポーツトレーナー。
「治療家を職業から誇りへ」を信念に、紹介だけで予約が埋まる「本物の治療家」を育てる平井塾を主宰。施術歴20年、延べ10万人以上を施術し、リピート率98.5%、新規予約は5年待ちという圧倒的な実績を持つ。
【平井塾が生まれた理由】
高校卒業後、スポーツトレーナーの世界で「本当に人の役に立ちたい」という強い想いを胸に治療家の道へ。雇われ院長時代には、1日来院数255名という日本一の実績を達成。しかし、数字を追い求める中で、本当にやりたかったこととのギャップに悩み、独立後は広告を一切使わない「紹介のみ」の治療院を確立しました。
その経験から、「技術だけでなく、患者さんの心に寄り添う在り方こそが、真のゴッドハンドへの道である」と確信。2020年から始めたセミナー事業も、広告を一切使わず、口コミだけで年間91回開催、延べ770名もの治療家が集まる場所となりました。
【平井大樹の圧倒的な実績】
私が提唱する「在り方で信頼され、結果で指名される」という哲学は、以下の圧倒的な実績によって証明できる確信しています。
- 長期継続患者数:私が施術している毎月211人の患者様のうち、5年以上継続が211名,そのうち10年以上が93名。これは、一般的な治療院が測る「初回リピート率」をはるかに超える、揺るぎない信頼の証です。当社独自の2年継続率では49.7%という圧倒的な実績を数字で証明しています。
- 独自のメソッド:FJA(ファシアティックジョイントアプローチ)や姿勢循環整体など、単なる技術ではなく、痛みの根本原因を「動きの連鎖」から見抜く独自の臨床思考モデルを確立しています。
- 全国規模の実績:東京、大阪、横浜、宮崎など全国9社の整骨院グループで社員研修を担当。組織の課題に客観的に向き合い、治療家として誇りを持って働ける社員を育成しています。
- 安定した組織運営:私が経営する院のスタッフ定着率は平均7年以上。これは、理念と実践が一致したマネジメントの証明です。
「在り方で信頼され、結果で指名される」
平井塾は、技術と人間性の両輪を磨き、治療家として誇りを持って生きる仲間を増やすことを目標としています。このブログが、あなたの治療家人生を変える一歩となれば幸いです。