肘関節から全身を診る―新しい視点を得た一日

「えっ、こんな方法があったんですか?」
驚きと笑顔が入り混じった声が、大阪・箕面の会場に響きました。
2025年8月4日、平井塾「筋膜・関節セミナー」第5回を開催しました。
テーマはFJA理論を用いた肘関節・前腕の理論と手技。
一見、肩や頚椎とは離れた場所にある肘ですが、その働きを正しく理解し施術できるようになると、全身の状態がガラリと変わります。
今回、私が披露したのは、参加者の誰もが初めて目にする独自の肘関節検査法。
その瞬間、9名の治療家の視界に「新しい治療の地図」が広がったのです。
大阪・箕面に集った9名の治療家
2025年8月4日、大阪・箕面の会場に集まったのは、20代後半から60代までの治療家9名。
これまで4回にわたって、肩関節を中心に上半身の評価と施術を学んできたメンバーです。
第1回から全員が続けて参加しているため、最近では「患者さんに症状を聞かなくても、悪い箇所が分かる感覚が出てきた」という声も。今回のテーマは「FJA理論を用いた肘関節・前腕の理論と手技」。肩や頚椎の改善に欠かせない、肘からのアプローチを徹底的に掘り下げる回となりました。
これまでの学びと今回のテーマ
肩関節だけを見ていては、頚椎や胸椎の問題は完全には解消できません。
今回のセミナーでは、「肘・前腕」を入口に全身のつながりを読み解き、施術へとつなげる方法を学びます。
「肘ってそんなに重要なの?」という疑問を抱えていた参加者も、この日の終わりにはその価値を実感していました。
初公開の検査法に全員が驚いた瞬間

FJA理論を用いた肘関節・前腕の評価
私の説明は、まず理論から始まります。
「肘関節は単なる屈伸の関節ではありません。肩・手首だけでなく、頚椎や胸椎の機能にも深く関わります」
FJA理論をもとに、肘と全身の関係性を図解と実技で解説。
参加者の表情は、真剣そのもの。ノートにペンを走らせる音と、先生の落ち着いた声だけが会場に響きます。
誰も知らなかった肘関節の独自検査法とは
この日のハイライトは、平井オリジナルの肘関節検査法。
参加者の誰もが初めて見る方法で、しかも一見シンプルなのに、結果は驚くほど正確。
「え…これだけでここまで分かるんですか?」と、思わず声を漏らす受講生もいました。
実際に試してみると、触れ方ひとつで「固さ」や「ズレ」の感覚が手に伝わってくる。
「これ、明日から患者さんに使ってみたい!」という声が次々に上がりました。
肩・頚椎・胸椎をつなぐ「肘」の役割

知識で繋がりを理解する
肘は、肩や手首の動きの中継地点であるだけでなく、神経や筋膜のネットワークの要でもあります。
肩の症状がなかなか改善しない患者さんでも、肘を整えることで一気に可動域が広がるケースがあります。
私は、図を示しながらこう言います。
「頚椎や胸椎の状態を良くするには、肩や肘、前腕の施術が欠かせません。知識で理解し、手で確かめられるようになってください」
手で繋がりを触診できるようになる喜び
実技の時間になると、受講生同士でペアを組み、肘から肩・頚椎への変化を確認します。
「さっきより軽くなってる!」
「ここまで動くんだ…」
と、嬉しそうな声が会場に響きます。
ただ知識を得るだけではなく、“手で繋がりを感じる”瞬間の喜びが、この場の空気を一気に温めました。
受講生の声―臨床が楽しくなる予感

「明日から使える」「患者さんの反応が楽しみ」
- 「この検査法、すぐに使えそう。患者さんの驚く顔が目に浮かびます」
- 「今まで肩だけ見ていましたが、肘の重要性を知って視野が広がりました」
「悪いところが分かる手」に近づいた実感
- 「4回までの学びが繋がってきました。悪い所を聞かずに分かる感覚が、少しずつ身についてきた」
- 「患者さんの身体が自然と語りかけてくるような感じがします」
まとめ―診れる治療家への道

学びを現場で活かすために
この日学んだ肘関節からのアプローチは、肩や頚椎、胸椎の改善に直結します。
参加者は「これで明日からの臨床がさらに楽しくなる」と口を揃えていました。
次回セミナーへの期待
平井塾の学びは、単なる技術習得ではなく、「診れる治療家」に進化するためのプロセスです。
次回はさらに深い領域へ。
あなたも、身体の声を手で聴く力を磨いてみませんか?
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