整骨院経営はファン化で安定する|新規集客に頼らない再来構造のつくり方

ファン化を目指すことで整骨院が安定するということを伝えている平井先生の姿

なぜファン化が整骨院経営の安定につながるのか

売上不安の根本原因は「新規不足」ではない

「今月の売上、大丈夫だろうか…?」と不安を抱えながら月末を迎える整骨院経営者は少なくありません。その原因を新規集客が足りないからと考えがちですが、実はそこが本質ではありません。真因は、一度来てくれた患者さんが定着しないことにあります。新規患者は多くてもリピートしない構造では、売上は常に不安定なままです。

ファン化とは何か?患者との信頼関係の質を高める考え方

ここでいうファン化とは、単なるリピートではなく、「この先生に診てもらいたい」「この院がいい」と心から感じてもらう関係性を築くことを指します。技術や説明力だけではなく、日々の対応や空気感、スタッフの人柄が信頼を生み、それが「選ばれる院」になる鍵となります。

広告依存からの脱却=リピート構造の確立

広告での新規集客に頼っている限り、経営は常に出費から始まります。しかし、ファン化された患者が継続的に来院し、自ら紹介もしてくれる構造をつくれば、売上は次第に積み上がっていくものになります。広告反応に一喜一憂する経営から、地に足のついた安定経営へとシフトできるのです。

現場でファン化を育てる仕組みとは?

理念だけでは足りない。「行動レベル」まで落とし込む

経営者が「ファンを増やそう!」と叫んでも、スタッフがその意味を実感できなければ現場は動きません。理念を伝えるだけではなく、それを現場スタッフの日々の行動にまで落とし込む工夫が必要です。

接客・LINE・対応に問いを組み込む

具体的には、スタッフに対して常に「この方はどうしたらファンになってくれるだろう?」という視点を持たせること。このシンプルな問いかけが、接客やLINE対応の質を劇的に変えます。一つひとつのやり取りが、ただの作業から信頼構築の機会へと進化していきます。

日常業務に埋め込む教育ルーティン

ファン化の視点を浸透させるには、「朝礼で1つだけ患者対応の事例を共有する」など、日常に教育を仕組み化することが有効です。人は習慣で動く生き物。日々のルーティンの中に問いと気づきの機会を入れ込むことで、現場の文化は少しずつ変わっていきます。

新人教育にファン視点をどう取り入れるか?

導入期こそ、マインドセットのゴールデンタイム

新人スタッフは「何が正解か分からない」状態だからこそ、教育のチャンスです。この時期に「ファンを育てる視点」を植え付けることで、その後の行動基準が大きく変わります。技術より先に、考え方を育てる。それが後の伸びしろを決定づけます。

数字が苦手でも感覚は育てられる:ストーリー×実例の活用

「数字やKPIを見せてもピンと来ない」というスタッフも、感覚的な理解には長けています。そこで活きるのが実例ストーリーです。「あの患者さんがこういう対応で喜んでくれた」など、具体的なエピソードを通じて、ファン化の感覚を体得させることができます。

スタッフが患者のファンになることの意味

教育の第一歩は、スタッフ自身が「この患者さん、応援したいな」「もっとよくしたい」と思える感覚を持つことです。患者のファンになることで、自然と信頼関係が生まれ、双方向の絆が深まります。それが結果としてリピートへとつながるのです。

ファン化教育が現場にもたらす3つの成果

リピートが取れない3つの盲点を伝えるために、指で3を表現している

① 患者満足度の向上と再来率アップ

ファン化された患者は、受け身ではなく「この院で治したい」という能動的な姿勢になります。対応の質も高まり、患者満足度とともに再来率が向上します。

② 現場スタッフの主体性が育つ

「どうすればこの人の役に立てるか?」と考える文化が根づくと、スタッフはただの作業員ではなく信頼を生む存在になります。モチベーションの向上、離職率の低下にも直結します。

③ 院全体の空気感が変わる

ファン化が進むと、院内の空気が明るく、温かくなります。患者さんもスタッフも「ここに来ると元気になる」と感じる、そんな雰囲気が自然と生まれます。

明日から始めるファン化の一歩

朝礼・終礼での問いかけの設計

毎日の朝礼や終礼で、「今日、ファン化につながった対応は?」「次にこうするともっと良くなるかも?」といった問いを投げかけてみてください。それだけで、スタッフの意識は少しずつ変わります。

教育のKPIは「共感力と継続力」

売上や来院数も大切ですが、それ以前に共感力と継続力をKPIとして捉えることが、ファン化教育には不可欠です。スタッフがどれだけ患者の視点に立てているか、それを習慣にできているかが指標になります。

「ファン化=仕組み」への移行を見据える

教育は感覚だけでなく、「誰でもできる仕組み」に昇華させることが理想です。平井塾の講座では、実際に現場で使える問いかけや教育フォーマットも紹介しています。個人技からチーム力への転換を、今こそ始めましょう。

まとめ:経営安定のカギは新規より信頼の蓄積

ゴッドハンドと出会える扉を開けた男性の姿
  • 売上不安の本質は新規不足ではなく再来構造の不在
  • ファン化は「技術+信頼」で生まれる再現可能な仕組み
  • 新人時代からの教育が、未来の売上と院の空気をつくる

ファンを育てる整骨院になることで、広告に依存しない経営へとシフトできます。

平井塾で学ぶ「ファン化と構造思考」の実践教育

▶︎ FJA:構造エラーにアプローチする再現性の高い基礎手技
▶︎ 姿勢循環整体:全身を整え、ファンを生むルーティン施術
▶︎ 現場で使える!教育フレームと実例を公開中

関連記事はこちら

▼ 詳細・セミナー情報はこちらから
平井塾公式サイトへ

投稿者情報【平井 大樹】

株式会社美絆 代表取締役。整体教育機関ゴッドハンドへの道「平井塾」代表。柔道整復師・スポーツトレーナー。

「治療家を職業から誇りへ」を信念に、紹介だけで予約が埋まる「本物の治療家」を育てる平井塾を主宰。施術歴20年、延べ10万人以上を施術し、リピート率98.5%、新規予約は5年待ちという圧倒的な実績を持つ。

【平井塾が生まれた理由】

高校卒業後、スポーツトレーナーの世界で「本当に人の役に立ちたい」という強い想いを胸に治療家の道へ。雇われ院長時代には、1日来院数255名という日本一の実績を達成。しかし、数字を追い求める中で、本当にやりたかったこととのギャップに悩み、独立後は広告を一切使わない「紹介のみ」の治療院を確立しました。

その経験から、「技術だけでなく、患者さんの心に寄り添う在り方こそが、真のゴッドハンドへの道である」と確信。2020年から始めたセミナー事業も、広告を一切使わず、口コミだけで年間91回開催、延べ770名もの治療家が集まる場所となりました。

【平井大樹の圧倒的な実績】

私が提唱する「在り方で信頼され、結果で指名される」という哲学は、以下の圧倒的な実績によって証明できる確信しています。

  • 長期継続患者数:私が施術している毎月211人の患者様のうち、5年以上継続が211名,そのうち10年以上が93名。これは、一般的な治療院が測る「初回リピート率」をはるかに超える、揺るぎない信頼の証です。当社独自の2年継続率では49.7%という圧倒的な実績を数字で証明しています。
  • 独自のメソッドFJA(ファシアティックジョイントアプローチ)や姿勢循環整体など、単なる技術ではなく、痛みの根本原因を「動きの連鎖」から見抜く独自の臨床思考モデルを確立しています。
  • 全国規模の実績:東京、大阪、横浜、宮崎など全国9社の整骨院グループで社員研修を担当。組織の課題に客観的に向き合い、治療家として誇りを持って働ける社員を育成しています。
  • 安定した組織運営:私が経営する院のスタッフ定着率は平均7年以上。これは、理念と実践が一致したマネジメントの証明です。

「在り方で信頼され、結果で指名される」

平井塾は、技術と人間性の両輪を磨き、治療家として誇りを持って生きる仲間を増やすことを目標としています。このブログが、あなたの治療家人生を変える一歩となれば幸いです。