「セミナーではできたのに、現場ではうまくいかない…」
そんな臨床の壁にぶつかったことはありませんか?
治療家として成長しようと、技術セミナーに参加し、新しい手技を学ぶ。
そのときは手応えがあり、再現性もあるように思えた。
けれど、いざ患者さんに使ってみると、思ったような効果が出ない。
そして気づけば、「あの手技、結局使わなくなったな」と引き出しの奥へ。
実はこの流れ、多くの治療家が陥るセミナー後あるあるです。
本記事では、以下のような悩みにお応えします:
- セミナーで習った手技が臨床でうまく活かせない
- 一度試してダメだった技術に、自信を持てない
- セミナーに出たのに成長実感がないと感じている
これらの背景には、「学び方の問題」ではなく「定着の設計ミス」があることが少なくありません。
本記事では、
- なぜセミナー技術が定着しないのか?
- 上達する人と伸び悩む人の行動パターンの違い
- 復習・ルーティン化による技術習得の方法
- FJA・姿勢循環整体に組み込まれた定着の仕組み
について、臨床歴20年以上・施術実績10万人超の平井塾代表 平井大樹の視点から解説していきます。
「学んだけど、使えない」。その悩み、今日で終わりにしましょう。
なぜセミナーで習った手技が「使えない」のか?

「できた気」=手技が自分のものになっていない状態
セミナー中は、講師の解説とデモがあり、練習相手も治療家同士。
その場の空気、集中力、成功体験によって、「なんとなくできた」感覚が得られます。
しかし、それはあくまでできた気であって、臨床現場という不確定な場で使える自分の技術にはなっていません。
- 体格も筋緊張も違う患者さん
- 「効く」か「効かない」かを明確に反応で返す現場
- 時間制限と症状解決のプレッシャー
このような現実の中では、「できた気」だけでは到底通用しないのです。
セミナーではできたのに、臨床で再現できない3つの理由
- 場が違う(安心→緊張)
→ セミナーは練習用の場、臨床は結果を出す場。緊張感が違うと、手が動かなくなる。 - 身体が覚えていない
→ 手順は頭で理解していても、繰り返していないと感覚として再現できない。 - 仮説が立てられない
→ 施術には「なぜこの手技を使うのか?」という構造的な仮説が必要。セミナー後にそれを再現できないと、ただの手技の当てはめになる。
これらの理由が重なることで、「この手技、実は使えないのかも…」という誤解が生まれてしまうのです。
「その場では理解できた」は危険信号?
セミナー後の感想でよく聞くのが、「その場ではよくわかりました」「理解できました」という言葉。
ですが、臨床家として重要なのは、「理解できたか」ではなく「再現できるか」「使い込めるか」です。
たとえるなら、料理教室でレシピを聞いて「わかったつもり」になっても、実際に家で作ってみたらうまくいかない…という状態と同じです。
大切なのは、セミナー当日ではなくその後1週間の過ごし方。
そこに、技術が血肉になるかどうかの分かれ道があります。
技術が定着しない治療家に共通する3つの行動パターン

セミナーで学んだ手技が臨床で活かされない。
その背景には、「やり方が悪い」のではなく「やらない選択」をしてしまう行動習慣が潜んでいます。
ここでは、技術が定着しない治療家によく見られる3つの行動パターンを紹介します。
①「すぐ試さない」ことで身体に入らない
セミナー後、患者に使ってみようと思いながらも、
「本当に効くかな…」
「失敗したらどうしよう…」
という不安から、初動が遅れてしまう。
そして数日経つと、細かい手順や感覚がぼやけてきて、結局やらないままフェードアウト。
これは非常にもったいないです。
技術は最初の24時間で行動に移せるかが分岐点。
「うまくできなくても、まず1人試してみる」。この一歩を踏み出せるかどうかが、その後の定着に直結します。
②「うまくいかない」で見切る・やめる
1人、2人に使ってみて効果が出なかった。
その時点で「やっぱこの手技は微妙かも」と判断してしまう。
これは、壁倒立でまだ足が浮かない子どもが「できない」と諦めるのと同じです。
手技は、構造的なエラーと技術の不足の両方を修正しながら精度を上げていく作業。
最初から完璧に効かせることを目指すのではなく、反応を観察し、微調整しながら手技を育てていく視点が必要です。
③「アウトプットしない」ことで忘れていく
学んだことを言語化したり、誰かに教えたり、実際に患者に使ったり。
こうしたアウトプットがないと、知識も技術も定着しません。
インプットだけでは、脳は「使わない情報」として処理します。
平井塾の講座では、「アウトプット前提の学び方」を推奨しています。
- 翌日にスタッフと復習する
- 症例を記録して、講師に質問する
- ルーティン化して毎日使う前提で練習する
こうした行動の積み重ねが、知ってる技術を使える技術に変えてくれるのです。
「セミナー後」にこそ差がつく、技術習得のルーティン設計

セミナーで得た学びを知識で終わらせるか、臨床技術として定着させるか。
その分かれ道は、受講後の1週間の過ごし方にあります。
ここでは、学んだ手技を身体に染み込ませ、日常で使える技術に育てるためのルーティン設計をご紹介します。
受講後24時間以内が分岐点|初動の型を決める
学習定着の観点からも、「学んだことを24時間以内に再確認・再使用する」ことは極めて重要です。
セミナー受講後は疲れていることが多いですが、そこを越えて、
- メモの整理
- セミナー内容の口頭説明(自分なりに言語化)
- スタッフや身内での復習練習
このどれかを必ずやると決めておくことが、定着率を格段に上げます。
平井塾の実践例でも、「受講翌朝に技術復習をしたグループの定着率が2倍以上高い」というデータがあります。
「最低10回使ってから評価」ルールのすすめ
新しい技術を「使えるかどうか」判断するのは、最低でも10回以上は使ってからにしてください。
その理由はシンプルで、1〜2回で結果が出ないのは当たり前だからです。
平井塾では、「100回やってからが本番」という言葉がありますが、
まずは技術と向き合う機会を10回確保することで、感覚的なつかみが始まります。
10回の中で観察・仮説・調整を繰り返し、ようやく「使い方の幅」が見えてくるのです。
ルーティン化の鍵は「一人でやらない」こと
習慣は、「環境」と「仲間」でつくるものです。
セミナー技術の復習やルーティン化が続かない治療家の多くは、一人で抱えていることが原因です。
- スタッフや院内チームと一緒に毎朝復習する
- 塾生仲間とLINEで成果を報告し合う
- 月に1回、練習会を開催して共有する
このように一緒に成長する仲間と繋がることで、復習は習慣化し、技術の定着スピードが加速します。
平井塾では、この「実践継続」のために塾生同士のコミュニティと復習環境を提供しています。
FJA・姿勢循環整体に学ぶ「技術を根づかせる設計」

セミナーで学んだ手技が「定着しない」と悩む治療家にこそ知っていただきたいのが、平井塾の中核技術である「FJA」と「姿勢循環整体」です。
この2つの技術体系には共通して、「使い込むことで上達する仕組み」が最初から組み込まれています。
FJA|手技ではなく構造を見る視点を繰り返す
FJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)は、一見すると関節・筋膜への微細なアプローチ手技ですが、本質はそこではありません。
構造エラーをどう見抜き、どう仮説を立てるかという臨床思考のトレーニングこそがFJAの本質です。
つまり、FJAは「一度習って終わり」ではなく、使えば使うほど診る目が養われる技術なのです。
- なぜここがズレているのか
- そのズレがどう影響を波及させているのか
- どの程度、どう戻せばいいのか
これらを繰り返すたびに、あなたの感覚・判断力・調整力が磨かれていきます。
姿勢循環整体|毎日使える型だからこそ定着する
姿勢循環整体は、「姿勢」と「体液循環」という全身性に着目した調整技術です。
最大の特徴は、ルーティン化された設計にあります。
- 施術ごとに決まった順序で全身を確認
- 同じ流れで触れることで感覚の差異に気づける
- 自然と「観察力」と「再現性」が育つ
つまり、「日々の臨床に組み込める」ことを前提に作られているからこそ、続けられ、定着し、上達していく構造なのです。
「難しい技術を覚える」のではなく、「続けられる流れの中で、自然に上達していく」。それが姿勢循環整体の真価です。
技術は習うのではなく浸透させるもの
FJAも姿勢循環整体も、共通するのは、「学んで終わり」ではなく「日々使いながら身体に落とし込む」ことを前提にしている点です。
だからこそ、導入院では以下のような変化が起きています:
- 「スタッフ全員の技術にブレがなくなった」
- 「新人でも半年で即戦力化できた」
- 「再来率が安定し、患者との信頼関係が強くなった」
これらはすべて、技術が根づく仕組みを持つ手技だからこそ起こる変化です。
あなたの技術も、「覚える」から「染み込ませる」へ。
平井塾はその道のりを、一緒に伴走します。
まとめ|「セミナーで終わる人」と「臨床で活かす人」の違いとは?

「理解した」で止まるか、「繰り返して掘る」か
セミナーで技術を学ぶことは、治療家にとって成長への重要な一歩です。
しかし本当に差がつくのは、「その後、どう動いたか」です。
- 学んだ技術を理解して満足してしまうのか
- それとも、繰り返して身体に染み込ませるのか
この選択が、半年後・1年後の臨床力に圧倒的な違いを生みます。
あなたの技術は、臨床でこそ磨かれる
セミナーの場では、正解が用意されています。
でも、臨床現場では答えのない状況の連続です。
だからこそ、学んだ手技を現場に持ち込み、患者の反応からヒントをもらい、失敗し、修正し、また使ってみる。
この繰り返しの中にこそ、本当の「上達」と「自信」が生まれます。
「次のセミナー」より「今日の復習」が未来を変える
「この技術、まだ10回も使ってない」
「復習してから次のセミナーに行こう」
そう思えた瞬間から、あなたの成長は加速します。
情報を集めるだけでなく、今ある技術を深めることで、臨床力は何倍にも膨らんでいきます。
次の患者さんに、今日学んだ技術を使ってみましょう。
それが、治療家としての未来を変える、もっとも確実な一歩です。
よくある質問

Q1|セミナー後、どのくらいで技術が使えるようになりますか?
A:最低でも10回以上使ってから「使えるかどうか」を判断しましょう。
初回から完璧に効かせることは稀です。
技術が身体に馴染むには、「繰り返し」と「修正」を通して少しずつ感覚の精度が育っていきます。
平井塾では「まずは100回使ってみる」という方針で、着実な定着を重視しています。
Q2|習ったけど効果が出なくて不安です。どうしたらいいですか?
A:効果が出ない理由は「技術の質」ではなく「仮説・観察・使い込みの不足」であることが多いです。
患者の構造をどう見立てて、どのタイミングで使うか?
その判断がズレていると、正しい技術も効果を発揮できません。
不安なときこそ、構造を見直し、回数を重ねて効かせ方を探る時間を大切にしましょう。
Q3|復習の時間が取れない場合はどうすれば?
A:「復習を時間ではなく習慣にする」視点に切り替えましょう。
忙しい院長業の中で、まとまった時間を取るのは難しいもの。
だからこそ、
- 朝礼でスタッフと5分復習
- 昼休みに1人練習を1手だけ
- 患者施術の中で意識的に1回使ってみる
など、「生活の中に仕込む工夫」こそが継続のカギです。
平井塾の技術(FJA・姿勢循環整体)は、まさにこの日常に組み込める設計になっています。
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「その技術、10回使いましたか?」
できないのではなく、使い込んでいないだけかもしれません。
セミナーで学んだ技術が現場で活かせない。
使ってみたけど効果が出ず、自信がなくなってしまう。
それは、あなたの成長が止まったわけではありません。
「技術が染み込むまでの設計」が不足しているだけです。
平井塾では、FJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)や姿勢循環整体を通して、学び→実践→習慣化までを一気通貫で設計した学習環境を提供しています。
- 一度のセミナーで終わらせず、技術を臨床で使える状態に落とし込む
- 「学んで終わり」ではなく「繰り返して育てる」ことに焦点を当てる
- 習得に必要なルーティンと仲間がそろっているから、続けられる
技術は、「知る」ことではなく「使い込む」ことで力になります。
今ある手技を、効かせられる技術へと育てる環境が、ここにあります。
あなたの手技を、もっと臨床で活かせるように。
私たちは、学び続ける治療家を全力でサポートします。
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投稿者情報【平井 大樹】

株式会社美絆 代表取締役。みゅう整骨院 代表。整体教育機関ゴッドハンドへの道「平井塾」代表。柔道整復師・スポーツトレーナー。
「治療家を職業から誇りへ」を信念に、紹介だけで予約が埋まる「本物の治療家」を育てる平井塾を主宰。施術歴20年、延べ10万人以上を施術し、リピート率98.5%、新規予約は5年待ちという圧倒的な実績を持つ。
【平井塾が生まれた理由】
高校卒業後、スポーツトレーナーの世界で「本当に人の役に立ちたい」という強い想いを胸に治療家の道へ。雇われ院長時代には、1日来院数255名という日本一の実績を達成。しかし、数字を追い求める中で、本当にやりたかったこととのギャップに悩み、独立後は広告を一切使わない「紹介のみ」の治療院を確立しました。
その経験から、「技術だけでなく、患者さんの心に寄り添う在り方こそが、真のゴッドハンドへの道である」と確信。2020年から始めたセミナー事業も、広告を一切使わず、口コミだけで年間91回開催、延べ770名もの治療家が集まる場所となりました。
【平井大樹の圧倒的な実績】
私が提唱する「在り方で信頼され、結果で指名される」という哲学は、以下の圧倒的な実績によって証明できる確信しています。
- 長期継続患者数:私が施術している毎月211人の患者様のうち、5年以上継続が211名,そのうち10年以上が93名。これは、一般的な治療院が測る「初回リピート率」をはるかに超える、揺るぎない信頼の証です。当社独自の2年継続率では49.7%という圧倒的な実績を数字で証明しています。
- 独自のメソッド:FJA(ファシアティックジョイントアプローチ)や姿勢循環整体など、単なる技術ではなく、痛みの根本原因を「動きの連鎖」から見抜く独自の臨床思考モデルを確立しています。
- 全国規模の実績:東京、大阪、横浜、宮崎など全国9社の整骨院グループで社員研修を担当。組織の課題に客観的に向き合い、治療家として誇りを持って働ける社員を育成しています。
- 安定した組織運営:私が経営する院のスタッフ定着率は平均7年以上。これは、理念と実践が一致したマネジメントの証明です。
「在り方で信頼され、結果で指名される」
平井塾は、技術と人間性の両輪を磨き、治療家として誇りを持って生きる仲間を増やすことを目標としています。このブログが、あなたの治療家人生を変える一歩となれば幸いです。

